不安を解消する方法は、同じ。
そして、そのポイントは、
こころとからだは、つながっている。
ことにある。
心と体がつながっているとはよく聞くけれど、
そうは言っても本当なの？
どこにそんな証拠があるの？
って思う人もいるかもしれないよね。
現代医学では、心と体のつながりが、だんだん解き明かされてきている。
そして、その要がどこにあるかも、わかってきてる。
脳の奥底にある
「扁桃体（へんとうたい）」
がそれ。
ちょっと、扁桃体の話をする前に、漢方の考えにある「魄（はく）」の話をしよう。
魄というのは、肉体と精神をつなぐもので、呼吸は、魄の生み出すリズムに由来すると言われてるんだよね。
肉体と精神をつなぐもの。
意識と無意識をつなぐものが「魄」。
こころとからだは、呼吸でつながる。
だから昔から、ヨガでも禅でも瞑想でも。
西洋でも、東洋でも。
呼吸を通じて心を安定させる。
ゆっくりと呼吸することで、魄のリズムがゆっくりになり、心が安定すると考えたんだよね。
忘れられつつあるけど、「魄」が鍵。
呼吸を大切にしている本当の理由は、ここにある。
さて、話をもどして扁桃体。
扁桃体は、心の動きの中枢と言われる脳の部位。
実験で、サルの扁桃体を壊すと、怖がってたヘビとかにも、平気で近づくようになるんだって。
だから、不安や恐怖といった心理と深く関係していることがわかっている。
扁桃体の脳波を調べると、呼吸とぴったり一致する。
そして、不安が強くなると、扁桃体の波形と呼吸が同時に速くなる。
さらに！
自分の意志で呼吸のペースをゆっくりにすると、扁桃体の脳波が鎮まって不安もやわらぐことがわかっている。
現代の最新の脳科学と、伝統医学が全く同じ答えを出した。
ゆっくり呼吸することで不安がやわらぐ。
昔のひとは、扁桃体の働きを経験的に、本能的に知っていて、そのはたらきを『魄（はく）』と名づけたんだろうね。
現代医学も伝統医学も、同じ答えを出してる。
不安を解消する、本当の方法は、呼吸。
意識的にゆっくりした呼吸をすれば、不安感が和らいでいく。
ヨガや坐禅、瞑想は、こころを安定させるのに、やっぱりいいんだよね。
手軽な呼吸法として、ぼくは調全をおすすめする。
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昔から伝わる伝統医学の理論が、現代医学によって証明されるのを知ると、やっぱり、漢方すごいじゃん。
と、ぼくはすごくうれしくなる。
ちなみに、この扁桃体。
「血」を通じて、ストレスホルモンによって全身の緊張もコントロールしてて、うつ病とかとも関わりが深いんだよね。
なのでやっぱり、血を整えて、ゆっくり呼吸をすることが大事なのだ。
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