いつも中庭の景色を見てる。
ぎんもくせいの根本から、ひこばえがたくさんの新緑の芽を伸ばして、空へ、空へぐんぐん伸びていく。
大きな幹のほうは、全然元気がなくて、新芽も目立たず、なんだかとっても寂しそう。
樹医さんに診てもらったら、本来、ぎんもくせいというのは、ひこばえがどんどん出てくる木ではないそうだ。
本体の幹が弱ってくるから、かわりに横から新しい芽を一生懸命出しているらしい。
がんばることと、がんばらないことの境目は、どこにあるのかな、と思う。
自分のほしいもの、手に入れたいものがあって、それを手に入れるためには、険しい山道を乗り越えていかないといけない。
だとしたら、がんばって険しい山道を越えるだろうか、それとも、あきらめるだろうか。
昔はずっと、二者択一で、手に入れるためにがんばらないとけいないんだと思ってた。
でも、違うんだよね。
険しい山道を歩いていくにしても、緑の間から木漏れ日の落ちるのを眺めたり、小鳥のさえずりを耳にしたり、雨上がりに虹が見えたり、喉がかわいた時の水が、心の底から美味しく感じたり。
そんな側面がある。
しんどくて、疲れるから嫌だ、嫌だと思って登る山道と、折々の場面に心を動かしながら山道と。
一見、大変そうに見えても、きっと、険しい山道を登ることそのものが楽しくなるんだろうね。そうやって登っているときは、がんばってる、と自分で思うんだろうか?
きっとそんなこと考えてない。
庭のぎんもくせいにとって、大きな幹を捨てて、ひこばえを伸ばすのは、大変な決断だったんだろうな、と思ってた。
樹齢100年を過ぎるであろう老木が、体に鞭打って懸命にひこばえを伸ばしてるんだと勝手に想像してた。
でもね、
ぐんぐん伸びる新芽を見ながら違う気がする。
力強く、開いていく若葉に、悲壮感なんてないもの。
新しく若返っていくのを喜んで、
生命を全身で楽しんでる。
そんな気がする。
ふとした瞬間に、見方が変わると、景色は様変わりする。
がんばらないって、
やめることだったり、受け入れるだけではなくて、
「見方を変える。」
そんなことも意味してるんだと、改めて思った。
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