ほしい気持ちと、不安な気持ちと。

Mさんがカウンセリングの途中で、いきなり涙された。

「妊娠したいとは思うけど。


ほしい気持ちと同じくらい、不安な気持ちもあります。
ちゃんと育てれるのか、親になれるのか。

39歳になって、この年で大丈夫なのかって思ったり・・・


小さいころ、おばあちゃんも、お母さんも、『こどもが好きじゃない』って言ってたんです。私に向かってじゃないけど、他の小さな子を見ると、『こどもはうるさいから嫌い』って。

それだからなのか、あんまりいいイメージが無いんです。
小さい子をみると、どう接していいかわからなくて・・・
かわいいとは思うけど・・・。

実際に、生まれてきたらどうしよう。
ちゃんとやっていけるかな、ちゃんと親になれるのかなって不安で・・・


生理が2日遅れたりすると、いつも、
ついに来たか。
自由な日々とも、お別れか、決断の時だって思って・・・」

そっか、そっか。
Nさん、不安な気持ちがあるんだね。
妊娠しても大丈夫なのかなって。

不安なのはわかるけど、大丈夫だよ。
無責任に聞こえるかもしれないけど、大丈夫！

こどもと接するのが、どうしていいかわからなくても、かわいいと思うんでしょう？

「かわいい」って気持ちがあるなら大丈夫！


不安な気持ちも当然わかる。
だって、今までこどもがいない状態だったんだもの。新しい環境に変化する時って、怖いよね。

Nさん、結婚する前、怖くなかった？不安なかった？

不安だったけど、今は？


え？
しあわせなんでしょう？


ほら～。
不安だったけど、うまくいってることあるじゃん。
だから、大丈夫。


赤ちゃんほしいなって思ってる時ってね、妊娠することが不安になる人多いんだよ。


あ、いま、「そんなこと思ってたら赤ちゃん出来ない」って、自分責めたでしょ？


あはは。
全然、責めなくてもいいんだよ。
おんなじこと言ってた人たちも、妊娠していったから。
「妊娠するのが不安」だって思ってても、妊娠できるってことだよ。



人生、乗り越えれる大きさの問題しか起こらないから、妊娠した時は、した時で、Mさんが乗り越えれる時だから。

「わたし、このこと、妊娠することが不安だって気持ち、初めて話したんです。

そしたら涙が出てきて・・・」

そっか、そっか。
ずっと言えなくてしんどかったんだね。

言えないと、いっぱい、いっぱいになって、しんどくなるよね。

でもね、言葉に出来たってことは、手放せはじめたってこと。
泣いたってことは、それだけ楽になったってこと。


大丈夫、大丈夫。