初めてこの言葉を知ったのは、書店のブックカバーだった。
「雲上在蒼天」
いま、曇り空が広がっていても、
その上には、青空が広がってる。
いまが悪い時でも、見えないかもしれないけど、明るい未来は、すでに存在している。
永遠の曇り空なんてないように、雲はいつか晴れる。
すてきな言葉だなぁって思った。
ぼくは、漢方相談をしていても、いつの頃からか体を治すのと同じくらい、心って大事だなって感じてカウンセリングをするようになったんだよね。
体を治すことは、もちろん大事。
ぼくは体の専門家だし、うちに来られる方は、そのことを求めて来られるから。
体を治すことは、とても大事。
生理痛、冷え症、子宮筋腫、子宮内膜症、不妊、うつ、自律神経、リウマチ、甲状腺、アトピー、ガン・・・
病院とかを色々行ったけど、治らなくて・・・と来られる人が多い。いろんな方が来られる。
お話を聞いてて、感じる。
人間、本当に手に入れたいのは、病気や症状を治す、その先のこと。
健康になる、その先のこと。
こどもを授かるその先のこと。
笑顔でいたいし、しあわせでいたい。
そのために、相談に来られるんだよね。病気や症状を治すことは、目的ではなくて、手段でしかない。
でも、ずっとしんどい状況やつらい状況が続いてると、そのことを見失ってしまうのかなぁ。そんな気がする。
人間、いろんな固定観念があるよね。
固定観念のことを普段の会話の中で、「普通のこと」「あたりまえのこと」「常識」と言って話をしてるのかなって思うけど。
その「普通のこと」「あたりまえのこと」「常識」に自分が縛られて、それでしんどくなってしまう。
たくさんのカウンセリングをしてきて、つくづく、そう思う。
なんかねー、その縛られてしんどくなっている人、固定観念の檻に閉じ込められてる人が、解放されるのがやっぱり好きなんだな。ぼくは、そのことがしたくて今の仕事をしてるんだな、と改めて実感する。解放してあげるとか、上から目線とかじゃなくて、ただ、好きなんだよね。
ひとってね、縛られていることから自由になれた時、顔が変わるんだよ。
あ、変わったってわかる。
その時の変化が、たまらなく好き。
あー！ってわかる人もいるし、その時の変化は小さくて、すぐにはわからないひともいる。
でも、
絶対、変わる。
このひと妊娠しそう。
そう感じる時があるのだけど、それは、変わった瞬間を見るからなのかもしれない。
漢方を使ったり、生活を変えたり、いいものを食べたり。なぜ、そんなことをするかというと、それは、
体を整えるため、
体を整えて、心を整えるため、
心を整えて、夢をかなえるため。
体のトラブルのせいで、心には重りがついて自由になれない状態だから、おもりをはずすだけ、そうすれば、本来の自分が取り戻せる。
いまは、しんどくても、つらくても、
見えないだけで、しあわせは、そこにあるんだよね。
そのことに気づくだけなんだよね。
気づけ無いのは、あなたが悪いんじゃなくて、体からわき起こる負の感情やノイズのせいで、本来のあなたらしさが発揮できてないことがすごく多いから。
雲上在蒼天。
ぼくは、この言葉が好き。
飛行機に乗る機会が多くて、出雲の雲を突き抜けて、青空が広がる時に、いつもこの言葉を思い出す。
雲に隠れて見えないだけで、そこには、すでに青空が広がってる。
雲の湧き出る出雲にいるから、よけいにそう思うのかな。
出雲に来て、自分の青空をみつけてもらえると、すごくうれしいな。
雲上在蒼天。
雲は、いつか必ず晴れる。
そんなふうに信じて、体を治したり、整えたりしてもらえると、いいなぁって思うんだよね。
今日も、よい1日になりますように。