ばっちいけど、大事なお話。その3〜便秘と乳がん〜 | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。



前回のお話はこちら
↓  ↓  ↓
『ばっちいけど、大事なお話。その2』


そこで、ちょっと触れた便秘と乳がんの関係。


『毎日または、2日に1回お通じがある女性に比べて、お通じが週に2回以下の女性は、乳がんなどのリスクが4倍高くなる。』


これは、カリフォルニア大学のペトラキス博士とキング博士の研究からわかったもので、1981年に有名な医学雑誌ランセットに発表された。(Cytological abnormalities in nipple aspirates of breast fluid from woman with severe constipation.)


その後も、便秘と乳がんについては7000人の女性を対象とした大規模な研究がすすめられて、お通じの回数が少ないと乳がんになるリスクが高いということが、証明されて、欧米ではよく知られていく。



ひょ~!

便秘おそるべし!


でしょ?




それで、なんでだって話になって、わかったのが、エストロゲンと便秘の関係


エストロゲンというのは、肝臓で代謝されて16-α‐水酸化エストロンになる。
この16-α‐水酸化エストロンは、うんちにまざって体外に捨てられて、ふつうは問題をおこしにくいのだけど、便秘になると、さあ大変!

腸の中に長時間置かれたうんちから、16-α‐水酸化エストロンが吸収されて、乳がんを引き起こしちゃう!
強力な発がん性物質なのだ。
ちなみに、食物繊維は、16-α‐水酸化エストロンも吸着して、体外に出してくれる。


便秘だと発がん性物質を体に吸収しているようなものなんだよね・・・



なのでとにかく!

うんちは1日1回出す!


うんちバイバイ~!


不妊治療でホルモン剤を使ったりしてる場合、それですぐに問題が出ることはないんだけど、女性ホルモンの働きを正常に保つためにも、便秘は解消しておきたいよね。



食物繊維は、腸をきれいにして善玉菌を増やすだけじゃなくて、お通じの回数も増えるし、乳がんを引き起こす16-α‐水酸化エストロンも、吸着して、体外に出してくれる。



前回も書いたけど、

お野菜食べよう!いっぱい食べよう!