乳がんを乗り越えて。 (前編) | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。


「入院中に同じ病室にいた人が

どんどん







どんどん亡くなって行くんです。








元気に退院されたのに、


半年後に亡くなられたり・・・





何人も亡くなられるんです。







でも、

















私は生きてる。










命があるだけでもありがたいのに。




これ以上のぞんじゃいけないって思うけど。






人間って贅沢ですね。



元気になると欲が出ます。

















赤ちゃんをほしいと思いました」
















乳がんがわかった時、

Yさんは37歳だった。










「その時は、もう必死で

生きることだけを考えました。


難しい手術だったみたいで転院もして。





手術の後、抗がん剤をずっと飲みました。

先生からは5年間は治療を続けて欲しいって言われたけど、

赤ちゃんが欲しくって。






先生にお願いして、

4年で抗がん剤の治療をやめたんです。







そして、

子作りに挑戦したけどできなくて・・・








不妊治療のクリニックに行ったら

そこの先生から







『妊娠は自力では無理』









って言われました。




顕微受精をしないといけないって。














乳がんの主治医に相談したら、

女性ホルモン剤を大量に使うから、

がんへの影響が心配だって言われたんです。









婦人科のがんは

女性ホルモンで元気になっちゃうから。












でも、

やっぱり諦められないって先生に話したら











『女性にとって

妊娠するのとしないのでは、

人生が大きく変わってくるから、

挑戦してみる?





ただし、

リスクが高いから、

3回までだよ』












そう言ってもらって、

不妊治療を始めたんです。






でも、












採卵に4回挑戦しても1個採れるか採れないか。

なんとか2回移植できたけど

結果がでなかったんです。」







Yさんがぼくのところに来られたのは、

そんな、去年の秋のことだった。






すっごくパワフルで元気に話される方で、

乳がんだったって言われてびっくりしたのを

いまでも覚えてる。








漢方をはじめられてから、

採卵できる卵子が増えて、

凍結移植もできるようになったけど。






結果にはつながらなかった。








ただ、

体調がすごく良くなったし、

免疫力が上がるからって言って、

漢方は続けてくれてたんだよね。














「わたし、手帳を見た時に

1年だって思ったんです。












漢方始めてから1年だって。






それに、

まわりのいろんなことに

ちょうど決着が着いた時だったから。









不妊治療もやめてたし、


タイミングも取らなくなってたけど。









なんか

「今だ!」

って思って。






タイミングをとりました。





そしたら、












生理が来なくて。













妊娠検査薬を使ったら陽性だったんです!






ちょうど、

乳がんの定期健診の日でした。






主治医の先生に話したら、

がんの診察室の前が産婦人科の診察室で、

そこですぐに診てもらったんです。









ちゃんと妊娠してました。






不妊治療の先生に


『妊娠は自力では無理』


って言われてた私が、

43歳で自然妊娠したんです!








エコーで心拍確認ができた時、

動いてるのを見た時、







涙が出ました。














その4日後だったんです・・・」







つづく