母と娘と孫娘。 | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。



もうかれこれ10年くらい

漢方相談に来ていただいてる60代のKさん。







断食で聞いた時のことをお話してたら、
↓    ↓
死への責任




ふと、母娘の関係の話になった。







「わたし、

娘と一回、親子の縁を切っててね・・・。





娘が結婚するって言いだした時、

大反対だったの。

相手が3人のこどもがいる人で・・・





妊娠したって言った時
とっさに、







『堕ろしなさい!』






って言っちゃって・・・





娘は産むって言って帰っていったんだけど、










どうしても、

どうしても

許すことができなくてね。




これで親子の縁を切ろう、と

連絡もお互いにしなくなったの。






そしたら、

8ヶ月で早産になって、

近所の病院のNICUに

緊急搬送されたって連絡があって、

行ったら・・・





本当に小さい、

小さい子が




900gほどの小さい子が







保育器に入れられて

全身に呼吸器や点滴とかの

チューブをつながれてて・・・








その小さい小さい子が

手足を動かして

一生懸命に生きようとしてるのを見て・・・








私のせいだ。






私が堕ろせなんて言ったから






堕ろせだなんて






私が言ったせいだって思ったの・・・











娘は病院から4時間もかかるところに住んでて、

ホテル住まいは無理だから

退院したら母乳を宅急便で送って届けるって言うの








私は、

『何言ってるの!?

家に来なさい!

そんな無茶ばっかり言って、

家に帰ってきなさい!』

って言ったのね。





結局50日くらい家にいて、

やっぱり親子だから、

なんとなく和解したんだけど・・・









いまね、

孫娘は4歳になって、

産まれた当初は、先生に、

なんらかの障害が出るかもしれないって言われて、

すごく心配したけど。




とても元気に育ってて。





でも、

私はこの子を堕ろせって言ったんだ。

そのせいで、

未熟児で産まれたんだと、






もし障害が出たらどうしよう。

私のせいだって・・・






どうしてもその罪の意識が消えなくて・・・」






孫ちゃんの話は何度か聞いてたけど、

そんなことがあっただなんて、

初めて聞いた。






親子の間で、

いろいろあったんだろうなぁ・・・











でも、

ぼくはね、

その話を聞いて






あれ?

って思った。






堕ろせって言ったから早く生まれてくるのは、

ちょっと違うんじゃないかなって。










Kさん、

その子が早く生まれてきたのがきっかけで、

娘さんと仲直りできたんでしょう?






こどもってね、

親を自分で選んで生まれてくるって話がある。







小さい子でその時の記憶がある子に

なんで生まれてきたの?って聞くとね、

みんなこう言う


『お母さんをしあわせにするため』


って。








だから、きっと孫ちゃんも、

おばあちゃんとお母さんを仲直りさせるために、

自分で早く生まれて来たんじゃないかなぁ。







そう言ったら、

最初、Kさんびっくりしたような顔をして






「あら・・・



孫をみるたびに、

ずっと私のせいだって思ってたけど・・・




そんな見方があるのねぇ。



そんなこと思ったこともなかった・・・」






Kさん、

にこっと。



なんだか、とてもうれしそうに笑われた。