仕事と不妊治療。
どっちをとるか、
そんな選択を迫られることが、
どうしてもでてきてしまう。
年齢的にも、
だんだんと仕事に責任が伴ってきて、
大変さも増してきて。
Iさんも、そんなひとりでした。
「4月から、あるプロジェクトを担当することになってて、
1年がかりなんですけど、
治療をしていて、その途中で妊娠したら、
責任感がないような気がしてて・・・」
今年に入ってから、そんなふうに言われてました。
なにを優先するか
人によって価値観は違うし、
置かれている環境や状況も違うから、
正しい答えっていうものが出しにくいんですよね。
自分の気持ちを優先すれば治療だけど、
任された仕事を途中で投げ出すようで気が引ける。。。
先日、Iさんが嬉しそうに言われたんです。
「私、不妊治療は続けることにしました。」
なにかあったんですか??って聞いたら
「後悔しないようにしようって思ったんです。
それで、
みんなの前でプロジェクトを担当することになっての
挨拶をしたんです。
そうしたら、いろんな気持ちがあふれてきて、
涙が出ちゃって・・・。
でも、翌日になってスタッフの人に言われたんです。
その人も以前、不妊治療をしていた人で、
私が病院通っているのも知ってる人で
『Iさんの涙は、治療のことを考えてだってわかったよ。
涙のことを思ったら、Iさんの気持ちを想像したら、
ぜったい応援しなきゃいけないって思ったの。
治療、一生懸命がんばったらいいからね!』
って言われて。
私、すごく恵まれてるんだなぁって思いました。
仕事も治療も頑張ろうって思いました」
そう言われたんです。
なんだかふっきれたIさんの顔をみて、
よかったな~って。
ぼくね、思うんです。
自分の気持ちと向き合って、
したいことをちゃんとするように
すすめたいな~って。
仕事とか、人間関係を理由に、
治療を中断したり、
あきらめたりされることも少なからずあります。
それが悪いわけでも、
間違ってるわけでもない。
でも、たくさんの相談を受けてきて感じるのは、
「なにかを理由に断念すると、あとで迷う。
だから、自分の気持ちに素直に。」
ということなんですよね。
小さな職場だったり、
相談しにくい職場だったり、
男性ばかりで言いにくかったり。
いろんな障害があるかもしれないけど、
自分の気持ちに素直に進んでいける人が増えてほしいなぁ、
と思います。
と、ここまで書きかけていたところで、
Eさんから電話がかかってきて。
仕事と治療の話になりました。
Eさんは先生で、いま持っているクラスが
来年卒業。
仕事と治療で悩んでたという話でした。
すごいな~、このブログ書いてる時に、
この話か~、と思ってEさんと盛り上がり。
Eさんは、同僚の人に相談したら、
やっぱり励まされて、吹っ切れたそうです。
「仕事をするのと
母親になるのと、
どちらかを諦めるのはおかしい!
わたしは絶対両方手に入れる。
あかちゃんも、神様もみんなわかってる。
みんな味方なんだ!
こどもの卒業には、
立ち会いたいし、
応援したいし、
でも、自分も母親になって、
自分の子供の卒業もみたい!」
Eさん、そのとーり!
文字で見ると、悲壮感ありそうに見えるかもしれないですけど、
実際は、まったくそんな感じじゃないんです。
なんか、Eさん肩の力抜けて楽しんでる感じで。
Iさんも、Eさんも、
仕事と治療と両方がんばる!
って決めたら応援者が出てくるんだなー。
引き寄せるってあると思う。
自分の思いが強ければ、
応援してくれる人も出てくる。
だから、
自分の思いに素直に決めてほしいなーって思います。
林真理子さんも言ってます。
「したことの後悔は、
日に日に小さくすることができる。
していないことの後悔は、
日に日に大きくなる」