「ありがとう」の反対は?(石見銀山 他郷阿部家にて) | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。


石見銀山のふもとの町、大森に、

他郷阿部家はあります。

江戸時代から220年の歴史を持つ阿部家を

10年かけて復元した

群言堂(石見生活文化研究所)さんが経営されている

すてきな宿です。





忘れられかけている日本のいなかの暮らしが

息づいている空間です。




「他郷阿部家の暮らしとレシピ」
という本を出版された記念食事会にお邪魔してきました。


季節の料理の品々


旬の地元の美味しい食材


かまどで炊いたおこげつきのおにぎり


豪華だったり、

高価だったりではなくて、

地元で採れた旬の食材を

こころを込めて、ていねいに作られたお料理。

本当に、美味しかった。



食事のあと、群言堂のデザイナー・社長である

松場登美さんと料理人の大島明子さんのトークショーがあって、

そこで語られた思いやエピソードがまたよかった。

特に印象に残ったのが、

「ありがとうの反対語って何だと思います?」

というお話。




反対語は


「あたりまえ」



だそうで、

あたりまえだと思うから、ありがとうが出てこない、と。




なるほど。



あたりまえに感じている

日々のできごとや

まわりにいてくれる人。

食べ物も、水も、空気も。

そんな、あたりまえの大切さに気づけてこそ、

ありがとうが出てくる。



そうだよなぁ、と改めて思いました。




地元の、四季折々の旬の食材を

普通の料理法で食べる。

そんな「あたりまえ」の中に、

しあわせがあって、

そんな「あたりまえ」だったはずのものが

なんだか、特別なものになりつつある。

そんな気さえします。




火があって、

お母さんがいる台所が、

家の力の中心。

とも、お話もされていました。



おみやげにいただいた手作りの「ゆべし」。

風のよく通る軒下に吊るして、

4月頃に食べごろになります、とのこと。



家に帰って、

台所の横にある風呂焚き場に吊るすことにしました。

こどものころ、母親がご飯を作る横で、

火の番をして風呂焚きをしていました。



ぼくの家は古~くて、こどもの頃は、

五右衛門風呂を火で沸かしてたんですよね。

今は使ってませんけど。




あの頃は、風呂焚きなんてあたりまえの時間で

なんとも思ってなかったけど、

改めて思い出してみると、

とっても贅沢なありがたい時間だった気がします。





いただいたゆべしを吊るすには、

一番ぴったりの場所な気がしました。