ライノセラスでジュエリーレンダリング1 (ジュエリーワンポイントレッスン145)

ライノセラスでジュエリーレンダリング1

ライノセラス「7」「8」くらいから、レンダリング機能がグッとよくなってきました。以前もレンダリング機能はありましたがお粗末で、良質な画像を制作するにはレンダリングソフトを使うしかありませんでした。

「ライノセラスのレンダリング機能は使えるか？」

ということで検証してみます。

まずライノセラスでのレンダリング手順を解説します。他のソフトでも手順はほぼ同じです。

1素材の割り当て

モデリングで出来上がった形（オブジェクト）に素材の物理データを割り当てます。色、反射率、透明度、屈折率等の物体固有の物理データです。基本的な、金属、木、プラスチック、ガラス、宝石等の物理データはソフトに用意してありますので、自分で物理データを数値入力する必要はありません。木目、布目、模様等は形（オブジェクト）の表面に画像データを貼り付けます。

2光源を設定

レンダリングとは、写真撮影をシュミレーションしていると考えると理解しやすいです。写真撮影同様、光源をどこに配置し、どれくらいの強さで照射するかで結果が変わります。方向性のある光源、全方向に広がる光源、線状に発光する光源等いろいろ用意されています。カメラでは自身の感光帯に入る光の量を調節しています。それより明るい画像や暗い画像になったりします。それと同等の機能もあります。

3環境を設定

通常、形（オブジェクト）は何らかの環境の中に存在します。室内にあったり、自然の中にあったりです。環境は光源の光を反射し、間接的な光源ともなります。光源同様環境はレンダリング結果に大きく影響します。特に磨きあげられた金属では周りの環境が映り込みます。環境の設定とは、いろいろな風景（室内外）の環境画像を形（オブジェクト）の周りを覆います。それが映るという仕掛けです。環境には照明の配置のみ映る「studio」と呼ばれる環境画像があります。光源のみで余計なものは映りません。ジュエリーのレンダリングに便利です。