ポールのインタビューで心に残った言葉があった。

「君には十分金があり、金を必要とはしていない。なのになぜツアーをやるんだ?」
そう人は言うかもしれない。でもそういう時、僕はこう言うんだ。
一度でいい、僕らのショウを観に来てごらん。そうすれば、なぜ僕がやるのかがわかるはずだから。

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行きます!
19日、ドームに会いに行くよ!

ジョンファンの僕だけど、、、
初恋の相手はポール、あなただ。
その事実はずっと変わらない。

そして、この歳になって、ラブソングを歌い続けることの素晴らしさがやっとわかったよ。
もっともっと、SILLY LOVE SONGでこの世界を満たしてくれ!

それは決してSILLY なことなんかじゃないって僕は知ってるよ。



夢を見た。

僕は、何かのセミナーに出席している。
講師席には社会に出て一番最初に入った会社の上司、O次長がいた。
直接の上司ではなかったけど、好きな人だった。

というか、あの会社。
少なくとも自分の関連する部署の上司はみんな好きだったな。
尊敬できて、愛すべき人たちだった。
その中でも、大好きな人だった。


そうそう、、、
たった一人、総務のクソヤロウを除いてね。
あのクソ野郎だけは未だに許せないな。。。。
今はもういい年のジジイだろうな。ろくな人生じゃないと思う。
ひどい言い方をするけどろくな死に方はしないと思ってる。
上の人間に調子がいいだけで、僕らには完全に別人の顔を見せた。

僕は特に生意気だったから、余計にあたりが強かったのかもしれないけどね。。

僕は全系列が集まる新人研修合宿での試験でただ一人、100点満点を取って社長賞をもらったばっかりだった。
(人生で100点を取ったのはこれ一度きりだ!)

その頃、あることで、そいつに濡れ衣を着さられそうになった。
僕はそれに抗議した。
新入社員が口答えするなんて考えられなかったんだろう。彼が顔を真赤にして僕を恫喝した時、僕は冷静に切り返すことが出来た。

それに対してあの野郎は僕に顔を寄せて捨て台詞を吐いた。
「おまえ、このまま許されると思うなよ。」

笑っちゃうな。

本当にクソ野郎だった。

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ああ、こんなこと書いたら怒られるだろうな。
そしてO次長は言うだろう。

クロス、いいんだ。放っておけ、って。

あの大きな体で、白髪頭で、椅子にゆったり腰掛けて、、
彼は僕に言う。
ほっとけばいいんだ、って。

で、彼はまた肘掛け椅子に背を預けて、コックリコックリ、、居眠りをする。

O次長の居眠りは有名だった。
でも、大事なときに頼りになるのは彼なんだ。
どんなことでも彼は解決できた。少なくとも僕が知るかぎり。

ドラマみたいだったな。
なんだか、あそこにいた大人はみんなかっこいい大人だった。
かっこわるくて、だけどかっこいい大人。

話がそれちゃった。

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夢の中、O次長は知らない人と二人で座っていた。
セミナーが終わり、その二人は席を立つ。

僕は、何十年か振りに会えたO次長と話がしたくて、後を追う。
その二人が乗り込んだエレベーターの扉が目の前で閉まりそうになる。

ボタンを押して、ギリギリでエレベーターに僕は滑り込む。
そして、お久しぶりです、クロスです」と僕は挨拶する。
同期のホープだった頃のいい子ちゃんのシャキっとした僕だ(笑)

おお、クロス、元気だったか、と彼は笑う。

その瞬間、僕は彼がもうずっと昔に亡くなってることを思い出す。
で、胸が悲しみでいっぱいになる。

御徒町で行われた、大きな大きな葬儀。
沢山の人に愛されていたんだな、って思ったっけ。

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ねえ、O次長。
僕に会いに来てくれたんですか?

僕は今、どうすればいいか迷ってるんです。
いろんなことがありすぎて、僕にはどうしようもない。


クロス、自分で考えてみるんだ。
もうおまえは50だろう?

答えは自分で出すんだよ。

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きっと、答えはもう自分の中にあるんだよね。
ただ、聴いて欲しかっただけなんだ。
僕はどうすればいいんでしょう?って。

O次長は夢のなかで、ゆっくり聞いてくれた。

そして、知らないうちにO次長は消えていた。

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ふと、、、好きだった人に、会いに行こうかな、と思う。
会いに行く旅に出ようかな、と。

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ちょっと待て。。。。。

ジジイのたそがれブログになってねーか?これ?
いや、絶対なってるよね?
知らない人が読んだら、気色悪いだろうなあ。。。。。
てか知らない人、読まないか(笑)

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ま、いいや。放っておけ(笑)

夢のなか。あの人に会えてうれしかった。
それだけだ。










9日間の入院の後、社会復帰した。

会社でみんな優しかったなあ。(特に女子だ!意外にもてているのかもしれないぞ!)
向かいの席の子が「お帰りなさい、クロスさんがいなくて寂しかったですよ」と笑顔で言ってくれた。

「なんだよーそんな嬉しい事言ってくれるならこの際ひと月くらい入院すればよかったなー」
とくだらない事を言った。
こんなしょうもない冗談で笑ってくれるのはありがたいことだ!

でも大事に至らなかったからこんな冗談を言えるんだよね。
今この瞬間にも、病と戦ってる人が沢山いるんだものね。
そして、僕だってその戦いをはじめなければならない時が来るかもしれない。

病を通すとね、きっと、いろんなことが見えてくるんだよ。
僕みたいな大したことのない(とはいえ放おっておいたら大事に至ったのだと医者に言われた)病気ですら、いろんなことが見えた。。。ような気がする。

もっとシリアスな病気と戦っている、あるいは病気と共存している人に見える世界は僕には想像できない。僕には見えない広くて深い世界が、きっと見えているのだと思う。

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多くの言葉は要らないんだってことも知った。
どんな短い言葉でも、痛みとともに感覚がシャープになっていた(であろう)あの時の僕には人を想う優しさがわかったよ。

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いきなり入院することになって改めて僕らは細いエッジの上を歩いているんだなと思った。
気が付かないだけでね。
Living on the edgeって歌があったね。

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そんな中。
死を歌うことで生を歌う。そんな稀有な歌を見つけた。
このブログのニュースで見たのかな?基本あのニュースは嫌いだけどたまには役に立つね。

彼女の歌は・・・・・なんていうんだろう。
いつも、とても切実な感じがする。
歌と彼女の存在の間に、隙間が無いような気がするんだ。

作曲者の才能にも目を見張る。
そしてこの歌を、丁寧に切実に歌い上げている彼女の才能にも。
そして、もう一度、歌は祈りなんだ、と思った。

彼女の表情を見て、改めてこんなにも美しい子だったんだ。
そうも思った。

彼女がゆっくりと笑顔を作る。
その笑顔を見て僕は電車の中、ちょっと泣きそうになった。(嘘。ちょっとだけ泣いた。)

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病院のベッドの上。眠れない薄灯りの下。
いろんなことを思った。
その中には、きっといくつか、とても大切なものもあったんだと思う。

それはきっと病がくれたGIFTなんだ。そう思いたい。

なんてね(笑)

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入院生活6日目の夜。

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痛みと熱が落ち着き、やっと人心地がついてきた。

夜になると更に熱が出るため入院以来ずっと一日3時間程度しか眠れず、昼間も痛みで目が冴えてしまっていた。
やっと今日の昼になって、少しうとうとすることが出来た。

弟が買ってきてくれたクルマ雑誌(読むのは何十年ぶりだろう?)がベッドサイドに置いてある。
妻が持ってきてくれた映画のDVDとお笑いのDVDも。
でもまだ見る余裕がなくて、ただうとうとしていた。

そのうたたねの中で、短い夢を見た。
悲しい夢だった。


僕はまだ少年で、大きな誰にも言えない悲しみを胸に押し込んで生きてる。
友達とはしゃいで遊んでいても、一人でいる時も、家族といる時も、その悲しみがつきまとう。

誰かに伝えたいけど、伝えてしまうとその悲しみが破裂してしまいそうで、そしてその悲しみの原因が真実として固定されてしまうことが怖くて僕は何もなかったことにして生きてる。

ある日、その悲しみを抱えきれなくなった僕は母親のところに走って泣く。

僕は○○(弟の名前)がいない世界で生きていくのはもういやだ。
ねえ、なんでもう○○はこの世界にいないの?

ああ、我慢していたのに、泣いてしまった。
○○がもういないことが事実としてこの世界に固定されてしまった。そう僕は思う。

そして、目が覚めた。

夢であることに気が付き、僕は胸をなでおろした。
ああ、よかった。よかった。

弟も、弟の奥さんも、
僕の妻も、もう80になる母親も、元気だ。
おじさん夫婦も、その息子たちも、元気だ。

よかった。

入院してから初めて今日はぐっすり眠れるような気がした。
どうして、どうして。。。。。。。。

と男はその時、初めて感情を爆殺させて泣きじゃくり、床に膝をつく。

どうして。。。。。。。
その後の言葉は続かない。
ただ、どうして、と男は泣き叫ぶだけだ。

ある映画のラストに近いクライマックスシーン。

近々公開されるその映画の次回作の宣伝番組で、そのシーンを久しぶりに見た。

そして、初めて見た時と同じように、胸が張り裂けそうになった。

どうして。。。。。。。

言葉は時に、本当に無力だ、と思う。

言葉は無力なのだ。そう、きちんとわかった上で僕ら言葉を使わなければいけない。

そう思った。