今、平成29年度午後の不登法の記述式問題を眺めています。わたしが実際に受験した時の本試験問題です。いろんな書き込みがありますね・・・・・。よくこんなもの、あの制限時間内に解けたものです(苦笑)たくさんの書き込み、マーカー、問題・別紙などを眺めていると、どんなことにたいへんさを感じていたか、それを克服するためにどんな方法をとっていたのか、いろいろな記憶が蘇ってきます。

 

・答案構成用紙を使うのか。

・問題文を読む前に、別紙には目を通した方がいいのか。

・問題文を読む前に、「問」そのものに目は通した方がいいのか。

・すべて事例を検討をしてから、解答の記述をはじめるべきか、解答できると思ったら、書いてしまうべきか。

などなど

 

 参考になることがあれば、取り入れていただければと思います。ご自身の「型・スタイル」がすでに出来上がっている方は、ご自身の方法で、本試験に臨んでください。合格に至るプロセスは、人それぞれです。解き方もまた同じです。確固たる正解は無いと思います。

 

 今日は、答案構成用紙を使うかどうか、を考えてみたいと思います。わたしは、これは使ったことないですね。本試験問題と一緒に、白紙の答案構成用紙が出てきました。何も書いてないです(笑)

 

 答案構成用紙を使って、事例を検討する方は、もうこの記事は読まない方がいいです。迷いが生じると困りますから。

 

 わたしは、問題文にマーキングしたり、日付を書き込んだり、気になった箇所に「?」みたいな記号をなぐり書きしたりしていたみたいです。特徴的なのは、別紙の中に登記事項証明書があるんですが、これにビッシリと書き込みがされています。今でも、登記事項証明書は、別紙に必ず含まれているんですかね?(わたし、最近の問題を見てないので、もし別紙を多く採用した問題ではなく、平成19年くらいまでの事例形式に戻ってたりしたら・・・・ごめんなさい。無駄な投稿記事になります。)

 

 不動産登記申請は登記簿を実体に合致させるための書き換え作業のために行うものだと思うので、これを見ながら検討するのは自然な流れだと思います。実務で一番最初にやるのは、まずは対象不動産の登記事項証明書を見て、現状がどうなっているか把握することです。まずはここからはじまります。依頼者や相談者の話を聴くのは、登記簿の状況を把握してからです。

 

 別紙で与えられた登記事項証明書に、問題文・事例・注意点から読み取った情報で、登記する必要がある(ありそうな)情報を書き込んでいきます。最初は、解答として書くべきなのかどうか、不確定な状況かもしれませんが、とりあえず該当箇所の近くに書き込んでいきます。なるべく簡単な表記で。EX:「①所更 錯誤 一郎/花子」「①名変 一郎」「①低変 28.10.2相続 ②低変 住所移転 何某 ③低変 ~の債務引受」。目的、原因、申請当事者などを簡単に書いていきます。あとは、気になったことや何か解答に影響するんじゃないかと感じた情報などを、あとで自分が検討するため、あるいは見落とさないように、自分に分かる表現で簡単に書いていきます。EX:「確定は?」「この記載はめずらしい、注意」「要注意」「相続!!」など。これは自分が最終的に全体を見渡して、なすべき登記、検討すべきポイントなどを見落とさないようにする、あるいはある論点に気付くようにするための、近未来の自分に対する注意喚起です。あとは、必要に応じて「問1」「問2」などの問題を見ながら、解答欄のどの辺に何を書けばいいのかが判明したら、該当箇所に1欄2件、2欄3件、などと必要に応じて書きこんでいきます。参考にされるのであれば細かいところは、ご自身で考えて工夫してください。

 

 登記事項証明書のページを中心軸にしながら、問題文・事例・各種別紙をいったりきたりして、登記すべき内容が矛盾することなく整合性が合うように検討を重ねていきます。こうすると、答案構成用紙は不要になります。わたしは、答案構成用紙に情報を書き込むと、誤って日付などを書き写してないかなどが気になって、答案構成用紙の内容をチェックするために問題文の該当箇所を探し回ったり、そういう意味不明な行動をした経験があるので、こっちの方が楽で確実でした。良いと思ったら検討してみてください。自分なりにアレンジしたり、部分的に取り入れるのも良いと思います。

 

 今日は、不動産記述式問題で答案構成用紙を使うかどうか、を考えました。本試験会場で問題を解くのも、解答するのもご自身なので、最終的な判断はご自身でなさってくださいませ。頑張れ!司法書士試験受験生(^^)/