~試験当日の昼休みはどう過ごすんだい?~(司法書士試験編) | 司法書士 荒谷直樹のブログ

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埼玉県所沢市の司法書士フラワー総合事務所代表。ジャンル問わず人生に有益な情報を発信!!

 こないだ本棚をゴソゴソやって出てきた司法書士試験受験生だった頃の「痕跡」の中に1冊のノートがありました。タイトル「司法書士試験 総合戦略」と書かれた、わたしが書いた司法書士試験の自分なりの「戦略」を書いたものです。主に、模試等を受けた時に、「こうすればよかった」「ああすればよかった」「今度はこうしてはどうか、ああしてはどうか・・・・」などと気づいたこと感じたことをまとめて、近未来の自分に対するアドバイスを書き綴ったものです。次回以降で、使えそうな抽象度が高いものについてはご紹介します。

 

 このノートの最初のページには、試験当日に試験会場に持っていくもののリストと、試験当日のスケジュールが書かれていました。後者は内容と時間まで詳しく、書かれています。

 

 午前9:30~11:30。午後13:00~16:00。試験時間はわたしが受験した頃はこうでした。今も変わっていませんかね?昼休みは11:30~13:00時まで。ただ、試験問題の配布や説明があるので、自由にできる時間は、おそらく11時半ちょいすぎから12時30分くらいまで。この約1時間がたいへん貴重です。

 

 なにに使いますか?昼食はどうしますか?どこで過ごしますか?どういう状態で過ごしますか?午前の部が終わり、とりあえず緊張と疲労とよくわからない安堵感、それに加え手応えがあったか、だいたいどれくらいいけたか、いろんな感情や身体症状、メンタルの状態が交錯する時間です。

 

 ただ、最優先順位は午後の部に少しでも良い状態で臨むことを意識することです。ここでは、もはや断片的な知識の確認なんかより、メンタル・体力面・集中力などのコンディションの調整に重点を置くべきだと思います。※わたしは会場にクルマで行ったので、クルマで休みましたが、試験会場でも同じようなことはできると思います。

 

 わたしのノートにはこう書いてあります。

・11:30~12:20分。会場近くの駐車場に停めてあるクルマに急いで戻る。

・昼メシ(野菜ジュース、ウイダー等)⇒消化に時間がかかる固形物は避ける。

・リラクゼーションCDなどで頭を休める⇒アイマスクをして横になって休む。

・カイロで手を温めておく⇒記述式問題で答案作成の時に、少しでも手が熱がある方がスムーズに手を動かせるからという理由。

・会場に戻る(戻る直前にレッドブル等のエナジードリンクを一気飲みする)

 

 持ち物リストの中に冷えピタとタイマーが入っていたので、おそらくは、クルマに戻って、冷えピタをおでこに貼って、ウイダー等を流し込み、タイマーをセットし、アイマスクをして自然音などの音声を聞きながら、10~15分くらい目を閉じて短時間の仮眠をとった、その後レッドブル等を口にして会場に戻った、という流れだと思います。

 

 ポイントは消化に時間がかかるようなものを口にしない、短時間でも良いから仮眠をとるということです。消化に時間がかかるものを口にしないというのは、試験を受けているときは交感神経が働く、いや働かなければならない時間なので、副交感神経が優位になるのを防止する意図がありました。交感神経は、活動するときに働く神経で、副交感神経は、休息やリラックスをするときに働く神経です。 基本的に、全ての臓器は交感神経と副交感神経の支配を受け、交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキの役割を果たしています。試験中はアクセルを踏みっぱなしなので、ブレーキが働くと困っちゃいますから。仮眠は、10分でもウトウトできれば、頭がすっきりしてクリアになる感覚が自分にはあったからです。午前の脳の疲れを少しでも軽減させて、午後の部に臨みたい気持ちからです。

 

 試験会場でも、同じことはできると思います。自分の状況やタイプに合わせて工夫したらよろしいかと思います。わたしはここまで詳細に当日のスケジュールを考えて試験に臨みました。ただ、こういうのは事前にちゃんと練習してくださいね。模試や答練でもいいですし、それがなければ、自分で問題を用意して図書館などで時間を本番と同じように設定して、訓練してから本番に臨んでください。普段は記述式問題ができないけれども、本試験だけは別で、「もしかしたらできるかもしれない!」と昔、昔、不出来な受験生だった頃に妄想していたことがありますが、本試験の時は、普段なら簡単にこなせるものが、いろいろな要因(メンタル、体調など)で、簡単にこなせなくなる、それが本試験です。普段できないことが、本試験でできるわけがありません。何度も何度も本番と同じようにシュミレーションすることをおすすめします。