t検定と
Welch検定はともに「
母平均の差の検定」(母集団におけるグループ間の平均値に差が認められるか)です。
論文やレポートにおいても、この2つの検定はよく見かける手法ですが、この2つの手法の違いはなんでしょうか?
それは「等分散を仮定するかどうか」です。
t検定は2群(2グループ)間の平均値の差の検定ですが、このとき2群の散らばりは等しい(等分散)ことが前提となります。したがって、t検定を使用する前に散らばりが等しいかどうかを、グラフや検定を用いて調べます。言い換えるならば、t検定は「等分散の場合の母平均の差の検定」です。
(等分散の検定には、リーベン(Levene)検定、F検定、バートレット(Bartllet)検定などがあります)
Welch検定は2群(2グループ)間の平均値の差の検定に利用できますが、このとき等分散かどうかを問題としません。言い換えるならば、Welch検定は「等分散でない場合の母平均の差の検定」です。
ちなみにかなり乱暴ですが、等分散かどうか判断に困る場合は、Welch検定を利用してしまう方法もあります。
実際、フリーの統計ソフトRでは、Welch検定がデフォルトに設定されています。