等分散性の評価(4)手法の使い分け
まず、標本において2群の散らばりを吟味し、そのうえで、Levene検定などの等分散性を評価する仮説検定によって、t検定の前提となる、等分散性を満たすことができるかどうかを調べます。
首尾よく等分散を仮定できるのであれば、t検定によって、2群の平均値に差があるかどうかを調べますが、t検定の前提である等分散を仮定できない場合は、どうすればよいでしょうか。
この場合に利用される統計手法が、Welch(ウェルチ)検定です。
この手法は、等分散を仮定できない場合の母平均の差の検定であり、t検定に限らず等分散を仮定できない場合の分散分析でも利用される手法です。自由度を小数で求めて調整し、t値を算出します。
レポートや論文に記載する場合にも、等分散性を仮定できない場合には、Welch検定によって有意差を検出した(または有意差にならなかった)旨を記載することになります。