比較の対象(1)対応のないデータ
2群(グループ)の平均値の差を調べる場合に、何と何を比較するのかが重要なポイントになります。
通常、この問題は検定を実行する前、さらにデータを収集する前に決定しておくべき事項です。
その比較の対象として、「対応のないデータ」と「対応のあるデータ」の2つを考えます。
対応のないデータ
文字通り比較する2群に対応がない場合を指します。例えば、男と女を比較したい、治療群と統制群を比較したい、AクラスとBクラスを比較したい、などです。あるサンプル(対象者)が同時に両方のグループに所属することはありません。どちらかのグループにだけ所属し、異なるケースを比較する場合です。
対応のあるデータ
医療データの解析でよく利用され、2群に対応がある場合を指します。例えば、治療前と治療後のデータを比較したい、前期と後期の結果を比較したい、右手と左手の握力を比較したい、夫婦間の意識の違いを比較したい、などのようにサンプルをペアにして調べる場合です。
どちらを利用するかで、分析の際のアプローチや計算方法なども変わりますので、事前に確認をしておく必要があります。t検定と一言でくくられますが、これはt値を利用する検定を総称した呼び方で、中身は多様です。