……ベッドの中で…唇を重ねて……
裸で抱き合って…汗にまみれて……
なんてこと、まだまだ早すぎるうっ・・・!
この娘娘、ガードが妙に堅い。初めてキスしてから、
体は一向に開こうとしてくれない。……妙だな…もしかして……
ハンバーガーを齧りながら、彼女にこっそり聞いたことを
ここで大っぴらにしてるオレは、一種の「愉快犯」かもね。
大当たり!彼女はオレの大苦手なヴァージン、つまり
『処女』だったわけだ。
彼女のことを言ったんだから、オレのことも公表しなくちゃ
不公平極まりないね。……オレは何人の女と寝たか……
オレは、ナンパもしたし、同棲もした…風俗遊びもそこそこした。
ネットで知り合った看護婦と、にごり酒を口うつしで飲みあい
次の日の夕方まで「貪るようにセックスした」こともある。
いい歳だから,戸籍にはバツが一個つけられている。
どうしようもない「事実」なのだ。今となっては…ちょっと誇りだ。
セックスの技術は、子持ちの人妻から徹底的に仕込まれた。
イカせることなら、9割の確率で相手に『絶頂』を迎えさせるのだが…
『処女』だけはどういうワケか、イカせたことがないのだ…。
女の心と体の扉は、絶対にこじ開けようと
してはならない。鉄則だ。
さて、話を戻すか。
オレは気長をきめこむコトにした。(女に関しては百戦錬磨を
誇っているジュンジにも聞いたが、『体の相性』もあるそうだ)
そして、オレ達は映画館に向かったのだ。
観た映画は『K-20』怪人二十面相・伝だ。何も知らんオレは、
アリーナが観たがったので、付き合って観ることになったのだが
邦画は本当に久しぶりだ…「踊る大捜査線」以来だな…
子供の頃、「怪人二十面相」と名探偵「明智小五郎」の闘いは
夢中になって読んだものだ。
しかし、目の前では仲村トオルの演じる「冷徹に近い明智小五郎」
個人的に大ファンである、「ハメられて義賊を志そうとする金城武」
この二人の闘いが演じられ…物語は意外な方向へと流れてゆく。
心の中の違和感は、アリーナとサヨナラしてから益々と
膨れ上がっていった。現実はどっかにいっちゃってる。
納得のいかなかったオレは、パソコンを叩いて
過去の怪人二十面相や明智小五郎について、記事を漁りまくり
一つの答えをはじき出した。
オレの読んでいた小説に出ていたのは『快人二十面相』だと。
これは付け足しの話だが…江戸時代の末期、すっかり悪化した
時勢に「盗賊」を英雄視する読み物や浄瑠璃が流行し、
通称『白波物』と呼ばれていたそうだ。
時代の流れからいえば…これは一種の時代の連鎖ではないだろうか。
ドロボーは悪いことだ、言うまでもなく。……しかし、日本の
ダークヒーローとして、活字から飛び出してスクリーンを駆け巡り、
その姿に…改めて『格好いい』と思ってしまっている自分がいる。
まぁ…いっか。
明後日には、「越えなければならない現実」が
オレにも、アリーナにも、このブログを開いた人にも
そうでない人にも、平等にやって来るのだから。
とりあえずK‐20は、悪くない映画でした。
むしろ、デートにはイチ押しだね。映画館出たあと
『頑なになってたヴァージン娘の手を握れたかんね♡』