「お金ないよ、ローズ…」
彼女の誘いには、残念だが乗れない。
事実、オレの手元には2千円弱の現金があるのみだ。
オレは、黄金咲女史にプレゼントするガンダムを組み上げている最中だった。
不意に携帯が鳴る。ローズだ。オレは電話をとった。
ローズは店に来いと言う。本当にカネがないよと言うと『ワタシのツケにしてあげる、だからおいで』という。
オレは自転車を走らせ、隣町のローズのいる店へと急いだ。
店の前で、ローズに電話を入れる。いらっしゃいと彼女の明るい声が電話に響いた。
久しぶりに逢ったローズは、本当に綺麗だった。
キレイだよと言うと…とても無邪気に喜んでいる。
ローズのリクエストで、WANDSの『愛を語るより口づけを交わそう』を二人で歌った。
出だしに「LOVE YOU ROSE!」とマイクで叫ぶと、さすがの彼女もあわを喰った様子だった♪
ローズの手を強く握った。彼女もオレの手を握りしめている。
愛を語るより、口づけを交わそう…今のオレの本心でもある。伝わっているか否かは別として。
楽しい時間は、あっという間だ。ローズがくれた『幸せの時間』は瞬く間に過ぎてしまった。
自転車をこいで店を後にする。そしてオレは部屋に戻った。
ローズのおかげで、オレはすっかり酔ってしまった。
酒に?いえいえ
ローズにでしょう♪