いい話の前に、悪い話を少ししておこう。そうすれば、『いい話が引き立つ』からだ。
前に「陰湿な苛め」と書いたが…手口はこうだ。
看護婦二人がグルになり、同じ仕事を教えるのに「違うこと」を言うのだ。
そうすれば、別の看護婦と仕事をするとき『教えたやり方と違う!』と罵声を飛ばし、裏でせせら笑ってやがるわけだ。
俺は、奴らに正面斬って抗議した。しかし、冬のボーナスの際に『仕事への貢献度表』なるヴァカげたモノがついて来た。そこには『上司への反抗有り』と書かれていた…ハァ!?
てめえらみたいな『腐れ外道』の何が上司だ?
介護など、二度とやるものかと思ったきっかけはこれだ。
院長(その施設は、病院の経営だった)以下事務長までは『親族経営』でベンツやランクル乗り回し、下っ端の職員はというと…二代前の中古車か軽。
どんな会社でも同じなのだ。『駐車場』を見れば、そこが社員をどう扱っているかがはっきりわかる。
オレはバイクで、彼女の見送られつつ、デイサービスセンターに通った。
正味、一年半だろう…。
施設では、普段の介護だけでなく、お年寄りの手足の爪きりも自分から進んでやった。
足の魚の目が痛いと言っていた婆さんには、プラモデル用の『精密ニッパー』まで持っていき、皮一枚ギリギリまで足の裏の皮を切った。
今でも、その婆さんとは別の老人ホームで会える。
良かったのは、お年寄り達との出会いだけだったと、今でも思うのだ。