隣町の友人のところに、携帯を忘れてしまい、
オレは唯一の移動手段である『マウンテンバイク』で忘れた携帯を取りに行った。
夕飯の材料を買いに行くころ…怪しかった雲行きは本性を現す。『雨だ…。』
家路を急ぐオレは、つい…普段避けている角を曲がってしまった。
マウンテンバイクが、悲しい記憶を呼び起こす場所へと近づいていく……。
そこは、オレが家を飛び出して、8歳上の女と、およそ一年間の間…一緒に暮らした場所だ。
窓は、スチールの雨戸が閉まっている。オレと彼女が別れてから、多分誰も入居していないのだろう……。
オレは、その頃…ざっと10年前だが、『介護』の仕事をやっていた。
お年寄りと接するのは、問題なかった。しかし、周りのスタッフ(女の皮をかぶった化け物)は今でも思い出すたびに、脳天に日本刀をぶち込んでやりたくなる。(但し、辞める最後の日には、口舌の刃を、一番腹に据えかねていたババア二人に突き刺してやった)
オレが勤めていた、老人保健施設のデイサービスは、元々経営が左前(傾いたの意)で『金儲けの介護』に走ったと、後ほど知ることになる。
看護婦が、施設に常駐しているのだが……奴らの陰湿な苛めは、日本刀で『煩悩の数』斬りつけても恨みを晴らし足りない。
あれから、一度もツラを突き合わせていないことを『運がいい』と思ってもらいたいものだ。
何か、憂さ晴らしのような内容になってしまった。
しかし、悪いことばっかりではなかったのも事実だ。
今度は、そのときの話をすることにしよう……。