オレの食生活は最悪である。
バイト先のコンビニで、廃棄扱いされた品物を
バックパックに詰め込み、そして帰宅すると
冷蔵庫にその『餌』を放り込むのだ。
そして、2・3日を喰いつなぐ。栄養や
カロリーさえそこそこあれば構わないと
割り切ったからだ。
得意だった料理も、ヒマがないからやめた。
時には、カロリーの高いものがあって
それを食いたいと思ったときは、平気で
ゴミ箱にあらかじめ、食べないものを
投げ捨て、放り出すのだ。
まさに食べ物に対する『冒涜』なのだが…
こうしなければ、イヤでも体重は増えてしまう。
13キロも増えたとは自分でも
わからなかったのだから…。
そんなある日、オレは前から行きたかった
釣りに出かけた。
渓流魚『ニジマス』『岩魚』などを常設の
釣り場で釣るのだ。
糸は0,4ミリしかない。奴らは眼もいいし、
なにせ警戒心も強いのだ。
釣り場に恵まれたことと、波の流れを読んだこと
そして、雨交じりの天気のおかげだった。
30ちかい釣果を得ることができたのだ。
家に帰り、渓流魚の中でも最高の味である
岩魚を捌き、塩を振り、三十センチ近くは
あったので、斜めにしてオーブントースターに
いれると焼きあがる時を待った。
そのときはただ単に、「一匹だけだから」
などと思い、まぁ喰うか…ぐらいの
軽い気持ちだったのだ。
焼きあがった岩魚が皿に盛ってある。
何の気なしに一口した。
「!!!!!…うまい!!」味付けは
塩だけなのに、美味すぎる!
考えてみたらオレは、魚と勝負して勝利し
その『命』を貰いうけ、自分の命を生かしたのだ。
魚はオレを生かすために、敢えて
天に帰ってくれたのだ…思わず涙が出た。
そして、他の魚たちに改めて感謝の意をこめた。
食べ物とは『命』であるということを、
大人である自分ですら忘れてしまう。だからこそ
子供たちには、食べ物とは『命』であることを
教えてやりたい。決して粗末に扱ってはならない
物であるということも。
ブログネタ:今日生まれてきた子どもに伝えたいことは?
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