願わくば、その日の校長の日記が読みたくて
仕方がない。
赴任して半年・・・オレは『自殺』を考えた。イヤなのだ。
あの下衆のツラを見ることが・・・・・・
有給を取るにも・書類出すにも・何かにつけ報告することにも
嫌味を延々と交えた説教を、牛の小便のように垂れ流し
必要もない書類提出で『縛り上げられる』
腐れ村の教師の大半は「機械人形」「操り人形」と
なって中学には薄められた毒ガスが蔓延していた。
しかも、始末の悪いことに生徒も
校長と教員のな空気を察していたどころか
「校長が、教員達に嫌われてることを明らかに解っていた。」
そして、面白がっていた。
前の年、ヤツは赴任してから
「自分より早く帰宅するな」を初めとして、ばかげた決まりで
教員を締め付け、従わせた。
(さすがに教育委員会もたまりかね、訓告を出し大人しくなったそうである)
夏休みが、オレのうつ病のピークだった。「成績(評価)が出せない」のだ。
頭も上手く働かない…5段階の評価が出ない。
時間ばかりが過ぎ、たまりかねて村の診療所に飛び込んで
うつが『発覚』した。
(校長はこの診療所の医師を、この上なく嫌っていたことが
日記に綴ってあった記憶がある)
それから4ヶ月
薬飲んで、騙し騙し自分を働かせた。
生徒は言うこと聞かずすき放題。
校長は自分を棚に上げ
指導力不足教員のレッテルを貼った。
じゃかしいわ。
ここで初めて教壇立ってんのに
いきなり授業が進行できたら、神様・仏様だ。
でも、もう限界だ。
反撃は『怒鳴りつけるくらいの返事』で始めた。
バカ校長が嫌がるまで、それこそ徹底的にやった。
ハイ!
ハイ!
そうですね!解りました!
「耳は悪くない!」と奴が言うまでやりつづけた。
正面きって反抗し、徹底的に避けるように心がけた…
でも……もう限界だ。
ヤツの締め付けにこちらの精神が耐えられなくなり
11月の上旬に『村からの脱出』を決心した。
「仕方ない、冬のボーナス貰って逃げよう。」
しかし、世話になっている滝沢先生がマヌケなことに「やめる」と決めたことを
教務のジジイにもらしてしまったのだ。
もう2週間あれば、30万くらいの金(冬のボーナス)が入ったのだ。
しかし使用済みのゴムのようなジジイ教務に呼び出され、
在籍期間を延ばせず、結局「パー」になってしまった。
もう、この教育委員会のシマで教師をすることはできないし
その気もさらさら無い。でも…やらなくてはならないことがある。
これ以上ないやり方で、ヤツの腐った精神に
オレの名を刻み付け、思い出すたびに怒りを覚えるように
あの校長を「罰する」のだ。
1時間半ほど!離れたところのコンビニで便箋・封筒を買う。
『退職届』と封筒にでかでかと書いた。
そして、校長室に殴りこみをかけてやったのだが、
ヤツは「キミは言うことが二転三転する。誰か証人を呼べ」
そうのたまった。……馬鹿め、オレは真っ先に反体制派の
滝沢先生を連れてきた。
じゃあ、話を聞こうかと言ったバカ校長に
いきなりオレは切り出した。
「あんた、生徒から笑われ、嫌われてんの自覚してんのか?
してるわけないわなぁ。教えてやるよ。
こんな腐った空気作り出してる元凶はアンタだ。」
どの生徒が言っている、と返すバカにけんもほろろに
オレは「手前なんぞに言う筋合いは無い」と返す。そして
「一人で話も聞けない『臆病者』に、
よく校長が勤まるわ。」
「何?臆病者だと!」
簡単すぎるくらい、ヤツがキレた。
「事実だろうが、否定できんだろう。」
と滝沢先生をオレは見る。
真面目くさっているが、目が「大いに笑っている」
そして、待ちに待った瞬間がきた。
文字通り、『退職届』を机を大上段から机に「バーン!!」と
叩きつけたのだ。
なぜ、そんなことをする…と言葉の少なくなった校長に
「今まで、ファイルやら書類で机たたいとったろうが。それを
まとめて返して何が悪い?!」と『暴論』で言い返す。
(我ながら、これはおかしいと思った……。苦笑)
とりあえず、ヤツは目を通すと形式が違う云々といい
事務で処理をするようオレに言った。
そして、最後の一撃を喰らわしたのだ。
これを読んでいるあなたが、何らかの肩書きを持ってるなら
自分に置き換えてみるといい。そして、目下の者に
そんな言葉を叩きつけられないよう、心ある人間であって
もらいたいため、敢えて、オレは「自分の恥をさらす」
立ち上がってオレは言った。
「オレは手前のような人間に、
頭下げた覚えは無い!
手前の持ってる『校長の肩書き』に
頭を下げてただけだ!」
そして、校長室の扉を蹴りつけて開き、職員室へ戻った。
翌日、朝の打ち合わせで、校長から退職届を俺が出した件と
暴言を吐いたとわざわざ、他の教師に公言し(仕返しのつもりか?何とも思わんが)
オレは、ほんの一部の先生に挨拶と握手して、村を去った。
その後、滝沢先生が生徒に「オレVS校長」の一件をばらし
多くの生徒は喜んだらしいのだが…なんか微妙だ。(長井秀和じゃないけれど)
(そりゃそうだろう、仕事や生徒を放り出してったわけだし…)
あの校長が定年を迎え、タダのジジイに成り果てたとき・・・
『介護』する人たちがいささか『不憫』である。
ま、関係ないか。……オレには。