<続き:2話目>



全体ミーティングの日、



Tさんは社長に相談をしたあとだったせいもあり、


気分は落ち込んでいました。



何をやってもどこか上の空で、


気持ちが集中できているとは


到底思えない状態でした。



その日、全員でスタッフそれぞれの「長所」を見つけ、


自由に発表しあうという内容で


ミーティングが進められていきました。



すると、


「Aさんって、いつもみんなの仕事ぶりをよく観察されていて、

それをみんなにわかりやすくシェアしてくれているのです。



つまり、Aさんの特徴って、良いことも、改善点も含めて、


よく観ていることです。



そうすると、お客様のこともよく観てもらって、


観えたことをもとに新しいメニュー作りをしていくというのは


どうでしょうか?」



などのように具体的にスタッフそれぞれのやっていることや


特徴が出始めてきたのです。



そのミーティングが進められているうちに、


Tさんが何か気づき始めたのでしょうか、



時折うなずいたり、びっくりしたり、


そして感心している姿があったのです。



その後、Tさんに


なぜ感心されていたのかその理由をお聞きしました。



Tさん:「あのミーティングでみんなの発表を聞いていると、


それぞれのスタッフに対して



私が思っていた「その人像」とは違う面を


たくさん発見することができて、


とても考えさせられました。」



Tさんはそれから


ミーティングで感じたことを詳しくお話ししてくださり、


そしていつしか自分の将来について悩んでいることを


私に相談してきました。



そしてそのお話を聞いていると、


Tさんが突然このように言われました。



Tさん:「あっ、そういうことですか!

今お話ししていて気づきました。



私今まで、自分の思い込みだけで仕事をしていました。



もしかすると、今感じたことをお客様に確認してみると、


何か違うことが起こるはずです。」



つまり、私に詳しく思っていることを話しているうちに、


Tさんがまさに今悩んでいることを解決するヒントが、



ミーティングで気づいたことの中にあるということに


気づき始めたのです。



そして話をお聞きしながら、


Tさんが自分でどのようにお客様にお話しして、



どのように施術につなげていくのか、


その手順をまとめていただきました。



次の日、Tさんはすぐに、


まとめたことを実行し始めました。



すると、次の日からびっくりすることが起き始めました。




今まで長年通ってくださり、


「いつもと同じで」と言われていたお客様が



「最近、私少し髪が広がりやすくなってきているって感じてたの。


これってどうしたらいいの?」



そのように、今まで聞いたことがなかった相談をされたのです。



Tさんは「そういうことか・・・」と確認しながら詳しくお話を聞き、



お客様と一緒に最適な改善方法を相談して


そのお客様の悩みは無事解決されました。



そして1日が終わり、売り上げを集計したところ、


単価がいつもより4000円近く


上がっていることに気づいたのです。



「あれ?すごく売上が上がっている?


あれれれ・・・?」






<続く>














3年ぶりにブログを再開してみようと思いました。

最近美容業界ではすごい二極化が起こっているからです。


今回はその最たる例をお伝えします。


「美容師という職業の限界から脱した女性のお話」

じっくりお読みください。



ここから↓


40代で小学生の子供を持つTさんという女性の美容師さんは、

子育てをしながら美容師という職業を続けることに

限界を感じ始めていました。




子供の将来も考え、

だんなさんの収入など家族の将来を考えると


今の収入では足りないと感じ始めていたのです。




そこで自分の職業をこのまま続けていくかどうか

とても悩んでいました。




美容師という職業は元々好きで続けてきた仕事です。

お客様がきれいになるお手伝いをすることが

彼女はとても楽しかったのです。




でも、子供が帰ってくるときには迎えに行ったり、
家族のために夕食を準備する時間だって必要です。




そうすると、働ける時間にはどうしても


制約が出てくるようになってきました。



今働いているお店では、
社長やお店の仲間たちに事情は理解してもらっていますが、


みんなが働いている真っ最中に後片付けもできず、


時には仕事が途中と感じることがあっても、


早く仕事を切り上げることが日々、ストレスとなっていきました。



「働ける時間は限られているけど、


もっと収入も欲しい・・・



でも、今のお店は良くしてくれているし、



これ以上仲間にも迷惑はかけられない・・」




彼女は何か月も悩んだ末、



今後も美容師という職業を続けていく限り、

今よりも収入を増やすことはできないと考え、



ある日、



社長に「辞めたい」と相談をしたのです。



すると、社長からは意外なことを言われました。






「Tさん、今までそんなに悩んでいたんですね・・・、


でも、いろいろとお話ししてくれてありがとうございます。



Tさんの気持ちが十分わかりました。




そうすると、たとえば今よりも働く時間が短くて、

それで今より収入が増えて、



しかも、楽しく仕事ができるようになったら、

Tさんはうれしいですか?」




Tさんはびっくりして、こう答えました。




Tさん:「それはもちろん、そうなれるならすごくうれしいです。」






社長は安心したように質問をされました。




社長:「良かった。Tさん、美容の仕事、好き?」




Tさん:「もちろん、大好きです!」






私はちょうどこの時期、この社長様から相談されていました。


社長から相談された言葉は今でも心に響いています。




社長:「一時的に売り上げを上げるテクニックは

世の中にたくさんあります。




私はそんな一時的なテクニックではなく、


今いる大切なお客様を今後も大切に、

本当に大切にしていきながら、




永く、安定した売り上げを上げられる

強いお店を作りたいです。




そのためには、根本的に何かを変えなければいけない。




それは、お客様が本当の意味で満足していただけるだけではなく、


働いているスタッフの皆さんも

本当の意味で満足して働ける環境である必要があります。




そして、当然、会社も潤っている状態になりたい。




磯見さん、そうなりたいのですが、

そのようになることはできるでしょうか?」




このように相談されたのです。






こうして、このお店のお話を深く聞いていくと、

社長が仰っていることが実現できそうなポイントが

たくさん見つかってきたので、




皆さんと社長が仰っている理想の状態を実現するために、




スタッフ全員に集まっていただき、

全体ミーティングを開いていただくことにしました。




<続く>




こんにちは、
磯見です。


最近、美容師さんとの雑談で、

「私たちがかけている色眼鏡は何だ?」

という話題で盛り上がっています。


色眼鏡って何のことかというと、
たとえば、

「赤い色眼鏡をかけていると、赤いものが見えない」
ですよね。

これを美容業界で言ったら、

「一体、私はどんな色眼鏡をかけているか」
って盛り上がっているんです。


色眼鏡がそんなに大事なことかというと、

本当はお店の売上になることも、失っている可能性がある
からとっても大事なんですよ。

もし、お客様を色眼鏡で見てしまうと、
実はお客様の本音がわかりません。

お客さんに何か悩みがあったとしても、

「夏の紫外線で傷んだ髪をケアしてあげませんか?」

って、ついお店の言いたいことを言ってしまうことが多いんですよ。


これを読んで、

「えっ?それの何がいけないの?」
と思った人は、ちょっと気をつけてみてください。


お客さんには実は、
「深く聞いてもらって、納得してもらいたい悩み」

がある場合がほとんどなのに、

“その人の髪の状態を見て、悩みを指摘したり、”

”この季節だから、こういうことに悩んでいるはず・・・”

といって、「美容師としての正義感や思い込みから」

お客さんを「自分の色眼鏡で見てしまって」
本音をつかめないことがあるんです。


この色眼鏡ですが、
飲食店でたとえてみるとわかりやすいかもしれません。

よく、こんな看板を見かけることがあります。

ラーメン  
大田家

これは、そのお店がラーメン屋だと知らない人にとっては、
「大田家って何やさんだ?」と迷うこともあります。

お客さんはよっぽどのことがない限り、そんなことをいちいち考えてもいませんし、
悩みもしません。

だから、簡単に無意識に通り過ぎてしまいます。

それで、「本来入るべき売上を失っていること」があるのです。

これは

ラーメン
大田家

と、まずは何やさんか伝えるべきですよね。

そして具体的に興味を高めていくと、
集客できる「エスカレーター」が出来上がります。


まあ、これは
「お店の前に来てみりゃわかる」とか、

「近所の人は知っているはず」という思い込み、

つまり、「色眼鏡」があるんです。


お客さんはいうほどお店のことを知らないですし、
それほどメニューのことも、
どんなメニューがあるかも、

また、そのメニューの味のことも知りません。


自分の思い込みというのは、
ちょっとしたことで大きな差になってしまうので、
注意してみたいものです。

(これを実際に飲食店で調べたことがあるのですが、
最低でも20%売上に差が出てくることがわかりました)



じゃあ一体どうすればお客様に効果的にお店のことを
知ってもらうかということですが、

それは、

「お客様の考えている本音」を知ればよいのです。

何に悩んでいて、どんな解決策を望んでいるのか、
その具体的なことをつかんでいくのです。


美容師さんは、このことに気をつけて、
仕事をしてみてください。

きっと今まで見えていなかった世界が見えてきます!


ではまた!