最近、「翻訳できない世界のことば」という本を買いました。
本というより、絵本みたい。
私が、「翻訳できない言葉がある!」と強く感じたのは、高校を卒業して上京してきた時。
岩手の方言で、
「あれ?これ、標準語でなんて言うんだろう?
ぴったりくる言葉がまるでないぞ!」と思うことが
たくさんあったの。
例えば、有名なとこでは
「いずい」とか「いんずい」 「いづい」かな?
「えずい」とか「えんずい」っていうことも。
歯にモノが挟まってる不快な感じというか
靴下の中に小石か何か入ってる感じというか
下着が服の下でくしゃっとなってる感じというか。
ほんのり居心地が悪いとか違和感を感じる時に使う言葉。
あとは、
「とぜんこ」とか。
とぜんって、徒然とかくんだけど
やることがなく、退屈で寂しい感じのこと。
ぴったりと当てはまる言葉がない!
東北地方だけじゃなく、
日本中にありそうだね。
翻訳できないことば。
あとね、英会話を習っていた時、
ふと、「懐かしい」って英語でなんていうのかが話題になって、その時にアメリカ人の先生が、
ぴったりと当てはまる言葉がないね。
そういうワードは実は世界中にあるんだよ、って。
なんかちょっと印象に残ってた。
「いただきます」や「ごちそうさま」も英語では言わないみたいだし。
語学って、面白いなぁー、翻訳家とか、言葉選びのセンスが問われる職業なんだなーって思った。
そういえば、「セレンディピティ」もよく聞く言葉だけど、ぴったりくる言葉がないね。
この本は、色んな国の、
色んな「翻訳できないことば」が素敵なイラストとともに掲載されています。
日本語からエントリーされているのは、
そっかー。他の国の言語にはないのかもね。
美しい日本語がますます好きになるね。
日本語からはあと数個載ってるよ。
私が一番気に入ったのは、これ。
「だれかに無条件に愛されることによって生まれてくる、自信と心の安定」
「ナーズ」って言うんだ。
そんな言葉があるんだねー。
素敵だねー。
他にも
えー!そんな現象に名前がついてるなんて!って思う言葉もたくさんあるし、
日本語に当てはまる言葉がないのが残念なほど素敵な言葉があったり。
きっと素敵な国民性なのね、なんて
行ったことのないその国に思いを馳せてみたり。
ここ数年で一番買ってよかった本かもしれない。
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