誰かが学校にいくと、
誰かはリモートワーク。
お弁当も作り、お昼も作る。やれやれ。
ブックカバーチャレンジというのが世間で流行っているようですが、
私のところにはちっともバトンが回ってこないし、
ブックカバーチャレンジのルールもよく知らんけど、
バトンを回す友人もいないけど、
(そもそもバトンって言い方もあってるのか?)
私にとって、とっても魅力的な企画であることは間違いない。
(ベストセラーになった本は、しばらくすると図書館で借りられるのですが、コロナの影響で買いました。)
これ、ベストセラーになった本なので、
読んだ方も多いでしょうね。
有名すぎる本なので詳しく説明はしませんが、
ざっくり言うと、
主人公の中学生の男の子とその母親が英国での中学校生活で、世界の縮図のようなトラブルを日常的に体験するお話。
中学校の音楽室にセックスピストルズの「勝手にしやがれ」が飾ってあるという、なかなかイカした中学でのセンセーショナルな日常。
私たち50代がまだ子供の頃は、
世の中みんな
同じような価値観や常識と言った、
いわゆる「正解」というものがあって、
その「正解」が気に入らなかった私は、
子供の頃は上手く集団に馴染めなかったけど、
世の中が多様化して、「正解」のない時代になり、今やっと、のびのびと生きています。
でもきっと、私みたいな人は少数派で、
ずっと「世の中の正解」に守られて、
それが心地いいと感じていた人は、
突然、見知らぬ言葉も通じない街に放り出されたような気分で今の時代を生きているのかもね。
この本にででくる母親と息子は、お互いにちゃんと自分の意見を持っていて、ものごとの本質を見ていて、潔ぎいい。
最近、息子に、ママはどう思う?
って聞かれたことが二つある。
ひとつは、長男に。
アメリカで起きた黒人男性が警察官に暴行されて亡くなった事件について。
ちょうど今読んでるこの本も、レイシストのことが書かれていて、
ひととおり息子と色んな話をして、読んでみたら?とテーブルの上に置いといた。
(Kindleじゃなく、わざわざ紙の本を買ったのは、私以外の家族にも読んで欲しかったから)
ひとつは、三男に。
部活動問題。
このまま引退するのか、
自主開催で何か試合的なものをやってから終わりにするのか。
試合ができない子供たちがかわいそうだ、と考える大人もいて、そう思ってくれるのはありがたいことなんだけど、
チームの中にはもうすっかり部活動へのモチベーションが下がっている子もいるし、
すっかり受験勉強モードになってる子もいる。
もちろん、試合をしたくてたまらない子もたくさんいる。
試合をするなら、みんな同じ熱量でやりたいのに、もう既にチームの中にかなりの温度差がある。
ここにあるのも、正解のない多様性。
「母さんはどう思う?」って聞かれるうちが花だよね。
この人に何言ってもダメだ。と思った瞬間から
子供は親の意見なんて聞かなくなる。
しっかりと自分の意見や考えを持つこと
そのためには、色んな考え方や価値観に触れること
有効なのが、読書だと思う。
お勧め度
★★★★☆