男の子っぽい服の方が好きで、
近所に同い年の男の子が住んでて、母親同士が仲良くて、その子のお下がりをよくもらっていたのだけど、
お下がりでいただいた、オーバーオール。
当時流行っていたんだよね、オーバーオール。
もうね、超お気に入りでいつもいつも着ていたの。
あの頃はまだボットン便所がちょいちょいある時代だったから、
オーバーオールと一緒に思い出すのはトイレの苦労。
トイレに苦労してでも着たいと思える服はあれが最初だったな。
だけど、その服はすぐにサイズアウトになり、
母の「そろそろ捨てよ？」に抵抗するのも限界。
せめて！と胸のポケット部分だけを切り取って、
オーバーオールの紐の部分を安全ピンでくっつけて、
ポシェットのような物を自作し、
「私のポケット」と呼んで大事なものをいれて
いました。
今でいう、リメイクですね。
なんていうか、その「私のポケット」の存在のおかげでいつもウキウキした気分で過ごせていたことを覚えています。
本体のポケット部分と紐をつないでいるのが安全ピンというのがどうにも納得できなくて、
編み物も縫い物もなんでもできたおばあちゃんに
相談に行ったり。
ポケットになってくれたおかげでどの服の時でも持ち歩ける。
嬉しくて嬉しくてウキウキだったな。
あれは、今思うと、「移動ポケット」だよね。
移動ポケット、作ってあげてね。
今夜10時までショップあいていまーす。
