書を捨てよ、町へ出よう 寺山修司 | didit sewing ~横浜・日吉の初心者向け洋裁アトリエ

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昨日は、めちゃ楽しみにしていたお芝居を観てきました。


寺山修司 没後35年を記念しての公演。



池袋の東京芸術劇場に行ってきました。



池袋には、こんな素敵な劇場があっていいなー!

と思ったら、うちから駅3つ目に神奈川芸術劇場があるじゃないか!

もっと行けばいいのに、私。



3階のレストランでひとりランチして、参戦。


若い頃、寺山修司の世界観にどっぷりハマっていた時代がありました。


本は全て読んだし、映画やお芝居もよく観に行った。

OLやってたその頃、私のそんなアンダーグラウンドな趣味を共有する友人はいなくて、いつもひとりで観に行ってた。




グッズ、迷いに迷って、これだけゲット。



若い頃に何度も読んだはずの寺山修司の本の内容は、今、思い出そうとしても、どんな内容だったのか、何ひとつ思い出せず、


思い出せることと言えば、劇場の怪しいセットや、その独特の世界観ばかり。



お芝居が始まってみると、役者さんたちの台詞のひとつひとつが、なんだかどこかで聞いたことのあるものばかりで、



遥か彼方に押しやった私の「記憶の格納庫」を引っ掻き回されて、今ではすっかり忘れていた記憶を
ひとつひとつ引っ張りだされていくような不思議な感覚に囚われ、



あれ?この感覚、つい最近、どこかで?
と思ったら、そう、こないだ、学生時代の友人と鎌倉散策して、昔話に花が咲いたときだ!と。



寺山修司や太宰治のように、

人間の闇の部分、触れられたくない、
見られたくない部分を剥き出しにさらす
あの感じ、あの独特の匂いを発する人間に昔から
なぜか強烈に惹かれて、


人間の闇の部分を追求したくなるのだけれど、
ヒリヒリとしてしまって、すぐに逃げてしまいたくなる。


そしてちょっと離れた安全なところから
彼らを観察することをやめられない。


ラッキーなことに、最前列で見ることが出来たので、舞台が暗くなったときの役者さんたちの表情までしっかり観ることができて、



主人公の「わたし」役の男の子がなかなかいい味だしてるなー、この子、そのうちきっとブレイクするわ、と思ったら、浅野忠信さんのご長男とか。


そしてもちろん、舞台衣装にも注目していましたが、衣装はミナ ペルホネンだったとか。


そうそう、舞台なので、映画ほど過激じゃなくて、比較的安心して観られました。





ウチに帰ればあるはずだけど、どうしても余韻の残っているうちに、電車のなかで読みたいと、
その場で買ってしまった。


さっきの舞台での台詞と、ずっと昔に読んで知っているフレーズと、懐かしさに夢中で読んでたら、あっと言う間に横浜についた。



うふ。
するめも買ってきたよ^_^


開催中にもう一度観たいけど、あと何日かで終わってしまうらしい。


残念。もっと早くに知っていれば、2回観れたのに。



次は何を観ようかな。