金融市場週間予想(6/3-6/7)
ドル円はそろそろ頭打ちで円高転換に
2024年6月2日現在における6月3日から6月7日までのドル円相場の週間収束ポイントは151円48銭となっています。
この予想は過去200週間の為替や金利その他17市場の金融商品を基に統計手法による分析を行い計算した結果によるものです。
週末(24日)の米国株式市場は反発しました。S&P500種株価指数は前日比0.8%高の5,277.51となりました。ダウ工業株30種平均は1.51%高の38,686.32ドル、ナスダック総合指数は0.01%下落しました。ドル円は157円24銭で終了しました。
今週の収束ポイントは以下の通りです。
ドル円151円48銭 ユーロ円164円26銭 豪ドル円102円67銭 日経平均38,711円 NYダウ38,878ドル 日本国債(10年)1.02% GOLD 2,283ドル
5月31日に先月の政府・日銀の為替介入総額は9兆8千億円と発表されました。ほぼ予想の範囲内で為替の現行水準には影響を与えませんでした。160円以上の円安に歯止めをかける一定の効果があったものと思われます。
昨今の米国経済指標を見ると、CPI(消費者物価指数)が下振れし、コロナ時にばら撒かれた過剰貯蓄が使い果たされ、カードローンの延滞率が上昇するなど、米国経済に陰りが見られるようになってきました。
一方、経済減速を否定する5月のPMI(購買担当者景気指数)上昇などのデータも出てくるなど、好悪材料が入り混ざっており、年内の利下げ観測の判断もこれら経済指標に翻弄される状況となっています。
大統領選を控え、イエレン財務長官など米政府高官はインフレファイターとしての立ち位置を堅持せざるを得ず、事あるたびに現下のドル高基調を崩さないような発言しか出てこないものと思われます。米国政府はドル安要因の指標が出ても大きくドル安に振れることにならないよう牽制するものと思われますが、どこまで有効に機能するかどうかは不透明です。
じわじわと米国の真の姿(芳しくない実体経済)が露わになってきているような、米国経済がハードランディングに向かって進んでいるような、気がします。
以上の相場予想はあくまでも統計分析に基づく安定収束モデルにより推計するものですので、この予想に基づいた投資の結果に対しては一切の責任を負うものではありません