コロナが私にもたらしたもの〜新しい心境 | 『健美同源』ークロスクリニック銀座石川院長のブログー

『健美同源』ークロスクリニック銀座石川院長のブログー

石川院長が自ら体験する最新美容医療やダイエットを紹介。
目指すは「おっさん美人道」 

新型コロナウイルスのパンデミックにより

この数か月は、世界中の人々が、自粛を余儀なくされ、

経験したことのない抑圧生活を送ってきたはずです。

また、命の犠牲を強いられた方々とご遺族には、心よりご冥福とお見舞い申し上げます。

 

失うものが多い中、

私がこの間に得たものが2つあります。

 

一つは、新しい心境。

 

私も、私のクリニックも今回のコロナ自粛に大きな影響を受けました。

 

特に本格的自粛が始まった4月、5月は、

クリニックはかつてないほど暇でした。

開業したての頃より暇だったかもしれません。

 

ずばり、美容医療は不要不急です。

 

美容医療は、高度なQOL医療であり、

普通の生活には全くもって不要不急なのです。

 

自粛期間中は、初診患者様はすべてお断りして、

美容医療が絶対必要な生活の一部と言う常連患者様のためだけに、

細々と、感染対策に細心の注意を払い診療させていただきました。

 

人生57年

医者になって32年

開業して22年

 

自分で言うのも何ですが、

私、日本人のちょっと古い血が入っているのか、

これまで、

無理を承知のスケジュールも

体力を自慢に乗り切る

ワーカホリックの人生をひた走ってまいりました。

 

特に開業してからは、

何かと責任ある立場でして、ひどい時には月1日しか休みがなかったり、

長期休暇は、正月休みが数日あるだけで、

夏休みもほとんどとらない生活をしてきました。

趣味と言うほど趣味もなく、

旅行と言っても海外に行くのはほとんど仕事がらみで、

プライベートはせいぜい1泊2日の温泉旅行をする程度。

子供たちはほとんど父親と遊んだ記憶の無いまま大人になりました。

 

日曜日も学会や講演の予定が入ることが多く、

未だ完全週休2日とはいかない生活が続いていました。

 

ところが、コロナのおかげで

忙しかったクリニックは暇になり、

ほとんどの学会、講演は中止、延期、

 

夢の週休3日4日の生活が突如訪れました。

 

これまでの私の人生は、

たぶん、心の底で、潜在意識で、

休むことに、漠然とした不安を感じ、

休むことに、理由のない罪悪感を抱き、

休むことで、競争に負ける恐怖感を覚えていたような気がします。

 

目に見えない何かに縛られ、

どこに行っても、心から休むことはできない

不自由な人生だったことに気付かされました。

 

 STAY HOME!

 

ただ、今回の自粛は、自分の力でどうなるものでもなく、

世界中の活動が停止する事で、むしろ競争から解放され、

 

休み放題、サボり放題、

何もしないこと、どこにも行かないことが称賛される不思議な体験でした。

 

個人的に経済的には大きなマイナスでしたし、

毎日の悲しい知らせに心を暗くし、

テレビから聞こえるヒステリックなノイズに辟易としながらも、

 

何故か、

ある意味、

ストレスから解放される

すがすがしさすら

感じる自分に気付きました。

 

もうちょっと休んでも良いんだ。

 

諦めの境地から、

人生が少し楽になりました。

 

不謹慎と言われれば、それまでですが、

同じ思いのご同輩がいるに違いないと確信しております。

 

後は1日も早く、

以前の日常が戻ることを願うばかりです。

 

 

自粛期間中は1日中、

定位置のお気に入りの椅子で読書しながら、

 テレビとiPad2枚でNETFLIX とAmazonPrime、YOUTUBEを掛け持ちしてました。

 

 

 

コロナが私にもたらしたもの

もう一つは、次の機会に