カツ丼マイ・ラブ よほほい!
カツ丼愛好では人後に落ちぬ男です.
不幸にもアナザーの地では出前の恩恵にあずかれぬ.
でありますので,もっぱら自作カツ丼を余儀なくされるのです.
その際にも必ずやカツ丼の三ヶ条には固執する.
蓋はすぐには取らぬこと,香の物にはたくわんを用いること.
そして三つ目はいっちゃん大事です.
カツに流麗な白身の積雪を心掛けること,いかがでしょうか.
これに加へましてアレです,おっほほい.
青豆の七粒もあれば異論を唱へる余地は皆無なのです.
お好みに応じまして七味を用います.
私といたしましてはぷりたつな散布がお約束です.
カツ丼は端から食べ始めてはならぬという不文律がある.
まずは右から三番目のカツを挙上して,肉を賞翫するのです.
これも大事です,カツ丼に用いるのはロースに限る.
脂身の良し悪しがカツ丼の良し悪しを決するとも謂へましょう.
汁物は味噌汁よりも醤油味の吸い物がよろしかろう.
カツの脂がさわやかに洗われて口中淡麗なり,そう思う.
さて,ご周知のやうに私は調子に乗る男です,うほほい.
であるので,カツ丼を連夜登らせることも厭わぬ男です,よほほい.
そういった場面におきましてもアレです.
カツ丼三ヶ条の掟は頑なに遵守されることになる.
白身の乗り方,青豆の配置などはアレです.
日により時により,丼面の趣きが異なるのも妙趣なのです.
作法に従い右三番目のカツを吟味いたしますと,おおっ!
この断面はマイブームのカレーパンナちゃんではありませんか.
先述しましたように調子に乗る男です.
一連のカレーパン事情にも便乗する男です.
なに,カレーパンをカットして玉葱とともに卵でとじる.
カツ丼の工程と寸分違わぬところに安堵感がある調理です.
カレーパンカツ丼です,いかがでしょうか.
見た目もカツ丼と遜色ないのが本望です,いかがでしょうか.
パン衣は甘辛の出汁と卵を存分にまとっている.
であるので,一片を口中に投ずれば舌はカツ丼として認識する.
まさにその転瞬のこと,よろしいか.
カレー餡の風味が広がり味覚の混沌が訪れることになる.
調理した当人でさえそうなのであるから,ぬほほい.
知らずにもてなされた場合の混迷は一層のものとなりましょう.
食べすすめばカツ丼変じてカレーパンカツ丼と得心する.
これは紛れもなくカレーパンの上等二段活用であると断じます.
信じるか信じないかは貴殿次第です(笑).
こりはぜってー美味ちいからおすすめです,ぐほほい!
お!これはいいねえ.
このおシトが期せず用いたウインナカレーパン.
今度はこれでカツ丼を作ってみたくなりました(笑).
たまげたカレーそばを考案の道の駅.
この際カレーパンカツ丼も作ってくれませんかね.
くれないと思いますね,間違いなく,ぶわっははは!