詐称ビフテキの思ひ出 とほほい! | CroquettePunchの “ 呑んでたまるか!”

詐称ビフテキの思ひ出 とほほい!

誠にもってお恥ずかしながらアレです.

 

 

私が小学生の頃,ビフテキは憧れの食べ物でした.

 

漫画の中でしか出会うことのない高貴な代物だったのです.

 

 

私の家庭事情によるものか,世間一般がそうだったのか.

 

当時は牛のビフテキが家の食卓に登る習慣はなかったように思う.

 

 

さらに加えまして当時,私の母がアレなのです.

 

豚肉をビフテキと詐称して食べさせていたという疑惑があるのです.

 

 

豚肉をソテーして,味付けはケチャップとウスターソース.

 

所謂ポークチャップを私はビフテキと信じて食べていたのです.

 

 

ビフテキらしさを強調するための演出であったろうか,のほほい.

 

その日は茶碗ではなく,皿盛りライスが食膳に整っていたと記憶する.

 

 

箸ではなくナイフとフォークが添へられた.

 

これだけで疑うことを知らぬ小学生男児は緊張した.

 

 

この一連の詐称疑惑(笑),母が意図してこうなったのか.

 

それとも単に私の誤認識によるものか,今では定かではありませんが.

 

 

小学6年生になり,初めて本物ビフテキ(牛)を食べたその時まで.

 

詐称ビフテキを偶像崇拝していたという悲しい黒歴史があるのです.

 

 

近所のレストランで食べた本物ビフテキ(牛)の美味しさは.

 

私のそれまでの偶像味覚が音を立てて瓦解するのに十分であった.

 

 

此度,50年以上もの時空を超えてアレです,おほほい.

 

小学生時代の詐称ビフテキをこしらへました,いかがでしょうか.

 

 

当時の私がワンバン一旦着地をしたか否かは不明だが,わはは.

 

濃厚味にソテーされた豚肉にはそれも好ましい作法と謂へましょう.

 

 

幼少の頃からマヨネーズとソースを異様に好む児童であった.

 

であるので,こういった食べ方をしたであろうは想像に難くない.

 

 

母親はかたくなにパセリの一片を皿に添えた.

 

小学生男児はその一片を最後に食べるのを愉しみとした.

 

 

これも昭和あるあるにお恥ずかし作法ですが,うふ,ふふふ.

 

左手フォークの背にライスを載せるのが西洋式と信じていたのです.

 

 

右手に持ち替えこうやって食べるのが穏当作法と知ったのは.

 

中学時代に観たTVの刑事コロンボだったという情けない顛末もある.

 

 

さて,50余年の時空を超えた詐称ビフテキですが,うほほい.

 

大人になった現在でも実は美味ちかったりするのです,むほほい.

 

 

うん うめえや!

 

こりゃあほっぺたが落ちそうだ,よほほい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだある!昭和の食品詐称疑惑(笑).

 

 

マクドナルドがまだ日本に未上陸の時代.

 

ハンバーガーはポパイのウインピーの食べ物だった.

 

近所のパン屋はハムカツパンをハンバーガーと詐称していた(笑).