「胡椒飯」いかがでしょうか.
胡椒飯をごぞんじでしょうか.
なに,単なるキワモノと侮ってもろては困ります.
享和二年(1802年)刊行の江戸時代の料理手本書.
名著「名飯部類」にも記載のある古来伝統飯なのです.
海を眺むる山岡家に来ております,うほほい.
今宵はこちらが胡椒飯の実験厨房となります,よほほい.
なにゆえに@山岡家なのか.
などと問はれますればアレです.
一味豆板醤飯などもお手のものだからです.
これまでの実績が雄弁に語る,そういうことです.
いつもは白飯に豆板醤という所業ですが.
此度ばかりはそれをぐっと忍従いたしまして.
一味唐辛子にも一瞥することのなくアレです.
胡椒を振りかけることに意識の高揚をみるのです.
しかし,江戸時代に胡椒が用いられていたとは意外ですね.
もっと後の時代の,西洋文化の伝来ものとばかり思い込んでいた.
胡椒の量に関しては書に記述がないようです.
そこはそれ,嗜好に応じてぷりたつとお見舞いするのもよろしかろう.
加へまして,せっかくの山岡家なのでアレです.
こういった現代流のアレンジメントをも試みるのです.
「名飯山岡家部類 胡椒飯」です,いかがでしょうか.
再三に写り込む外道については,既読シカトウをお願いします,わはは.
さらに,上より出汁をかけ回すと書中にあります.
出汁の製法の詳述はない,スープを用いるのも理に叶う.
このやうに,レンゲで少量を塩梅してゆくのもよろしかろう.
ではありますがアレです,一旦着地オン・ザ・ライス.
これに期待をするのも,山岡家ならではの作法と謂へましょう.
ざくざくと食べ進むのですが,ここでご用心です.
過度なすすり込みは咳嗽誘発なること必至です,わはは.
美味ち美味ちい〜,トッピングも正解ですね.
一味豆板醤飯に匹敵する山岡家変わり名飯となりますね.
合いの手にラーメンを喫します.
ますます口中の調子も高くなる,そういうことです.
適宜,追い胡椒などを施しますればアレです.
江戸の胡椒飯が現代に蘇る,それを実感してみるのも,いかが.
家系でもなく,ラーショ系でもない山系山岡家.
実験厨房へのご協力を感謝いたしますです,おほほい.
沖合を大型の貨物船が航行する.
だから,それがどーしたというのだ,ぶははは.