食べ処 石水 @ 南中郷(JR常磐線)
県内を南北に縦貫する陸前浜街道.
その国道6号線沿いにアレです.
忽然と姿を現す大きな食堂があります.
普請造作は比較的新しいのですが.
店内には古き良き街道食堂の名残りがある.
奥には宴会の出来そうな日本間もあります.
詳しくは存じませんが,歴史のあるお店なんでしょうな.
夕景,一人ぽつねんとテーブルに座ってワンカップ.
そんな時,私は天然の旅情に身を任せてしまうのです.
白菜漬けにはデフォルトに味の素,いいぞいいぞ.
こういうお店のお新香は自家製なんだろうな,きっと.
これは珍しい,所謂モツ炒めですがアレです.
「やきとん」と称するのがこちらの流儀のようです.
旅情に浸るにはアレです,うっふっふ.
まずは酒食からというのが私の流儀,おほほい.
こっくりと炒りつけた豚モツに玉ねぎとキャベツ.
マヨネーズがちょいと添へられるのが流儀のようです.
その流儀を遵守すればアレです,うひょほい.
甘辛ダレにマヨの酸味が寄り添い恍惚の美味です.
酒とやきとんでは口中がどうしても甘くなる.
そこで合いの手に投ずる白菜漬けが清涼をはこぶのです.
清酒はワンカップと徳利が常備されている.
こういった流儀にも私は心から賞賛を贈るのです.
いい頃合いの時分どきとなった.
店内には食事のお客さんも増えてきた.
それでは私といたしましても,おっほほほ.
カツカレーで酒飯の締め括りといたすのです.
カツが揚げたてさっくさくで香ばしい,美味ちい〜.
お店のメニュウは豊富,各種ある定食類も人気のようです.
熱いカレーをふうふうと食べ進む.
年齢がいくつになってもこの悦びは変わらない.
お店を出ると外はとっぷりと暮れている.
私の中で旅情がいっそうに高まるのを覚えるのです.
《 食べ処 石水 @ 南中郷(JR常磐線) 》
同じ街道の風流食堂を2軒,こちらもいかがでしょうか.
看板の剥落した壮絶食堂.
残念ながらここは廃業されたご様子です.
激渋な店内でいただくチキンライスが格別な旅情だった.
松が自慢の「まつ食堂」.
旧い街道には大きな食堂が似合う.
付き出しの自家製塩辛もめちゃ美味しい.