梅好そば @ 雪が谷大塚(東急大井町線) | CroquettePunchの “ 呑んでたまるか!”

梅好そば @ 雪が谷大塚(東急大井町線)

あまねく知られているところではありますが.

 

 

お蕎麦屋さんのカレー丼とカレーライス.

 

どのやうな差異があるのかと沈思いたしますとアレです.

 

 

カレー丼には出汁や蕎麦汁のカエシが用いられている.

 

カレー南蛮よろしく,存分な和風の趣きを帯びるものである.

 

 

カレー丼特有の佳味妙味はそこに起因している.

 

それは巷でも周知されている事柄であると謂へましょう.

 

 

さて,翻りまして蕎麦屋のカレーライス.

 

そちらに目を転じてみますればアレなのです.

 

 

こちらはカレー丼のやうな製法をとらぬお店が多い.

 

通常のカレー・ルーを用いて作る式のことが一般的である.

 

 

にもかかわらず不思議なことにアレです.

 

食べ進むうちに,そこはかとなく和の風味を纏ってくる.

 

 

蕎麦屋の余韻に舌が快哉を叫ぶ.

 

蕎麦屋が鼻腔の奥に強く香り立ってくる.

 

 

ああ,これが蕎麦屋のカレーライスなんだよな.

 

と,万人がしみじみ得心するやうな顛末もまた事実です.

 

 

これは私なりに講釈を展開いたしますればアレです.

 

蕎麦屋に漂う出汁の香りがそうさせているのではなかろうか.

 

 

お店の隅々にまで長い年月に染み込んだカエシの香気.

 

加へて蕎麦屋でなくては到底醸し出すことのできない独特の空気.

 

 

それらこそがカレーライスを旨くするのにアレです.

 

まさに,ひと役もふた役も買っているのではなかろうか.

 

 

私はそう結論するのですが.

 

いかがでしょうか,いかがでしょうか.

 

 

だからそれがどーしたって,ごもっともです.

 

そんなん誰もがわかっているよって,ごもっともです.

 

 

何はともかくもアレです,すみません.

 

このお店のカレーライスは実に美味しい,そういうことです.

 

 

《 梅好そば @ 雪が谷大塚 》

 

 

おまけです.

 

そう謂へば前に来た時,出前の電話に出た店員さん.

 

「はい〜,梅好(ばいこう)です〜」と言っておられましたけど.

 

 

お皿のロゴは梅よしになっておりますね.

 

いったいどちらが正しいんだろう,うふ,ふふふ.