吉武酒店 @ 呉服町(福岡市地下鉄箱崎線) | CroquettePunchの “ 呑んでたまるか!”

吉武酒店 @ 呉服町(福岡市地下鉄箱崎線)

訳あって4年前は店名を臥せました.



でもね,今回はご紹介しちゃうのよ~ん.

北九州が誇る素晴らしい文化遺産をご覧くだせえやし.

ここが自身の中で特級クラスの角打ちと断じて揺るぎがない.



《 吉武酒店 》



きゃ~っ,しびれちゃう,ちびっちゃう.

カオスな店内も変わらない,ますます凄い.

女将さんも大層にお元気なご様子,本当に嬉しい.

またここに来ることができた,4年前には思いもよらなかった.



どこかの不穏な輩に見えたのでしょうか,わはは.

戸を開けると一瞬,女将さんも常連さまも怪訝な表情.

仕事が終わって直行なので背広姿,明らかに場違いな風貌ですもんね.



「どっかのセールスかと思っちゃったわよ~」

「俺はNHKかNTTなんかだと思ったな,わっははは」

すぐに打ち解ける,そして大好きな“ 流し脇 ”の席に座ります.





こちらは基本角打ちなのですがね.

ご高齢な常連さまも多いので座り式となっとります.

席と言ってもアレです,ビールケースに薄座蒲団式です,うふふ.



あ,おでんあるんだ.

前に来たときはサバ缶で呑っただんだよね.

それもいいけど,やっぱり女将さん手作りのおでんくださいな.



うっひょひょ,よ~く出汁が沁みとるでねえすか.

「スジばらけちゃったからね,お値段は一本分でいいよ」

女将さんは本当に優しいの,細やかな気遣いも変わらない.



お隣の先輩,瓶ビール2本空けてですね.

「もう一本もらうたい」とますます舌好調,うはは.

うかがうと若い頃は神奈川に長くお住まいになってたそうな.



相模湖行って車がガス欠になった話.

日光いろは坂の下りで脱輪して危なかった話.

遠く離れた西日本の地で関東の話題,これも旅情です.



奥の先輩はキープボトル(紙パック)の焼酎を.

うん,うんとうなづきながら時おり話題に加わる.

いいなあ,こうして呑むのが角打ちの醍醐味なのよ.



次第にお客さんが集まってくる.

皆ここが,女将さんのことが大好き.

前にお座りの大先輩がとてもいい笑顔なんです.

おことわりしてカメラを向けるとにっこりと微笑んでくだすった.



店内にいい匂いがした.

女将さんが揚げたての唐揚げをバットに山盛りに.

一個いただいてティッシュで持って食べる,熱い,美味しい.



気が付くと2時間近くも呑んでいた.

ワンカップも4本,もう少し呑みたいけどアレです.

お店も混んで来たのでね,席をお譲りして帰りましょう.



この界隈は寺町なんですよ.

前に来た時は線香の香りがお店にも漂ってきて風流だった.

そういえばあの時のニャンコが見えないね,遊びに行ってるのかな.



博多に来ましたらね.

こんな所に行きましてね.



是非こんなの食べなきゃ,なんて人がいますよね.

確かに美味しい,いいよ,それも大いに結構ですがね.



私は断然にこちらです,うふ,ふふふ.



ああ,今度はいつ来られるかなあ.

(4年前の訪問はこちらです,よろしければ→


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