図書館で上下巻ある本を予約するとき、あなたは2冊とも一緒に予約申込しますか?こういうときに上巻のみ予約する人ってどのくらいいるのだろう。そういう人が多ければ必然下巻が早くまわってくる。一緒に申し込んで万一下巻のみ先に順番がまわって来たらどうしようか。そんなことを考えて上巻のみ申込んでいた。いよいよ順番がきた。先月図書館のシステムが変わり予約待ち人数もわかるようになったのだが、それを見てみると下巻待ち人数81人!

あゝ、失敗した。


今回読んだのはアンディ・ウィアー「プロジェクト・ヘイル・メアリー上」だ。3月に映画が公開されてますが、面白そうなので先ずは原作をということで図書館で予約を入れた。



知らない場所で目を覚ました男が徐々に記憶を取り戻していく。自分は理科の教師ライランドであり、地球は謎の生命体アストロファージが太陽エネルギーを食い始めたことで気候変動を起こし滅亡の危機に瀕していること。そして全人類の叡智と力を合わせたプロジェクト・ヘイル・メアリー計画の一員となり、アストロファージの活動を止めるために片道切符を持って宇宙船に乗っていることを。

そして宇宙の果てで同じ目的を持った異星人ロッキーと出会う。言葉も思考も違うロッキーとコミュニケーションする方法を見つける。


上巻はここまでだ。映画ではほとんどカットされているというアストロファージや宇宙の説明などのハードSFな部分がしっかり書いてある。もちろん私も理解できない。しかしそれ以外のストーリー部分がとても面白いのだ。いや、それでもあくまで序章である。


何が起きてる?という冒頭の疑問が徐々に記憶が戻ることで明らかになっていく。そして帰還の予定もなく解決できるかもわからない一か八かのミッションであること。仲間たちが死に、1人きりである不安と恐怖。そこに現れる異星人がどれだけ救いとなっていくのか。異星人ロッキー(ロッキーはライランドが勝手につけた呼び名)は5本脚の蜘蛛のような生き物だ。高温の環境で生き、目がなく音で判断する。



まさに文明の衝突、異文化との出会い。その前代未聞の障壁を越えて友情が生まれ、これから力を合わせて立ち向かうのだろう、と、下巻が楽しみになってきました!あと81人。下巻は区内図書館に10冊あるらしい。借りられる期間は2週間だから1ヶ月に20人が読める。つまり私の番まで約4ヶ月!もう内容忘れそうだ!なんとかしてくれ


















そういえば先日新潟に行った時に日本海の寺泊まで行って海鮮を食べたのですが、岩牡蠣!岩牡蠣は6月中旬からが旬だそうで、ちょっと早かったのか。なぜか宮崎産でしたが、大きくて美味しかったです。写真見て思い出しました。しかしどうして宮崎産なんだろう。



さて、今週読んだのはエラリー・クイーンの「九尾の猫」です。懐かしいですね。エラリー・クイーンは国名シリーズの後に「災厄の町」から作風を変えてます。この「災厄の町」の評価がとても高く、解説にもありましたが1971年の米国のクイーン研究誌The Queen Canon Bibliophileが選んだランキングは①災厄の町②Yの悲劇③Xの悲劇④九尾の猫⑤エジプト十字架の謎だそうです。そこで中学生の頃、国名シリーズを読んだ後に「災厄の町」を読んだのですが、当時の私には面白くなかったのです。すっかりクイーンに興味をなくしてしまいました。


最近になってそれではいけないと、後半のクイーンものを思い出したように読むのです。「九尾の猫」は後半のクイーンでは二番目の傑作と言われているわけです。エラリー・クイーンの片割れであるフレデリック・ダネイが来日時に自身の好きな作品を問われて挙げた4冊のうちのひとつでもあります。


こんな話です。ニューヨーク中を恐怖に陥れた連続絞殺魔〈猫〉事件。5人の犠牲者が出ているが、手がかりも目撃者もいない。ただ死体とその首に残されたタッサーシルクの紐があるだけだった。過去の事件で一度は引退を決意したエラリーだが周囲に懇願されて犯人と対峙する。そして捜査陣に精神科医も加わり多角的に操作は進む。しかし殺人はその後も続き被害者は9人にまで及ぶ。


エラリーは作中で複数殺人のABC理論というのを持ち出します。犯人がDを殺したい時に捜査を混乱させるためにABCという3人の無関係な人を先に殺して撹乱するという理論です。これは敢えて名前を出しませんがライバル作家の有名なトリックで「九尾の猫」が発表される13年前に出版された傑作ミステリのネタですが。今回の事件もその手か?と思わせておいて、この話は当時では前例のない新しい手を考えてます。


絞殺されたかのような寝かた


それはサイコキラーものなのです。とはいえ当時のクイーンはフェアに拘ってますから、数少ない登場人物の中から犯人を見つけ出すわけです。連続殺人を繋ぐものは何か。本の扉にある〈登場人物〉は読書中は見ない方が良いです。犯人候補が恐ろしく絞られるので途中で犯人の見当はつくのですが、可能なのか⁈という思いはあるもののそこはエラリー・クイーンですから、細かいことは置いといて、なわけです。


被害者の弟マッケルと、別の被害者の妹セレストの2人が恋に堕ちていちゃいちゃするのも、読んでてイライラさせますが、ご愛嬌ですね。今度「災厄の町」再読しようかな。




18世紀末ヨーロッパのロマン主義運動の中でも中心となったドイツロマン派。ホフマンをはじめとする怪奇幻想小説は好物なので読んでみた。


9つの短編が収録されているが、やはりホフマンの「砂男」が傑出している。それ以外で面白かったもののひとつはルートヴィヒ・ティーク「金髪のエックベルト」。エックベルトと妻との幸福な生活が、友人に話してしまった秘密をきっかけに、不安が生まれ恐怖に変わり、幸福が崩れていく。恐るべき真実が明らかになる。お伽話のような体で気が狂わんばかりの戦慄のラスト。いや、ラストで彼は実際に発狂する。


もうひとつ挙げるならフケー「絞首台の小男」。絞首台の小男とは絞首台の下に生えるマンドレイクの一種で所持する者に富をもたらすといわれるものだそうだ。ベネツィアを舞台に瓶に封印された不気味なマンドレイクを売り買いするドイツの若者の物語。話が進むにつれて彼は取り憑かれたかのような恐怖に支配される。


そして何よりホフマンの「砂男」。これはここでは語らないが、どの作品も正気か妄想か狂気かという感覚が心地よい。


さて、5月31日に嵐が解散ライブ配信するので妻と娘が一緒に盛り上がるから、旅行でも行ってきたら?と言われた。そこで友人を誘って新潟へ。


SNSでちょこちょこ見かける清津峡トンネルのこの写真。行ってきました。清津峡の見学用トンネルの終点の足もとに水を張って幻想的な映え写真が撮れるようになってます。




宿泊は清津峡トンネルの傍にある清津峡温泉清津館に泊まりました。



日本秘湯を守る会の秘湯温泉です。

泉質は単純硫黄泉で、無色透明ですが硫黄臭たっぷりと肌はツルツルになります。この露天風呂なんか味がありますねえ。温泉大好き。