資本命令
経済学者はどのようにして緊縮財政を発明し、ファシズムへの道を切り開いたのか
クララ・マテイ
「将来への重要な教訓を含む必読の書」―トーマ・ピケティ
緊縮政策の暗い知的起源についての画期的な考察
現在の風景
選挙で選ばれていないテクノクラートが
労働者のインフレに伴う賃金要求を懲らしめるために
国選政府を無視して金利引き上げという懲罰的な鞭を振るう中
資本命令は、緊縮財政とエリート権力の異常な集中という不可分な階級基盤を
時宜に思い出させるものとして機能し、それは今日も形作り続けている。
しかし、戦間期の残響が現在に及んでいるにもかかわらず
現在の結合はまた、紛れもない断絶によって特徴づけられている。
パンデミックの余波で民衆の動員と労働者の動揺が、再び高まっているにも
かかわらず、現在の政治的温度は社会主義革命の脅威とは程遠い。
選出されていない中央銀行家は、依然として世界経済を形成する上で
並外れたテクノクラートの力を持っているが
今日の緊縮財政が通過する大衆政治の経路は、金本位制の全盛期とは異なっている。
緊縮財政のより広範なイデオロギー的基盤に取り組み
今日の政党政治を通じてその軌跡をたどると
戦間期に戻っても完全には答えられない問題が生じる。
国民不安の重要な瞬間にもかかわらず、緊縮財政はそれ以来
社会のより幅広い層の間で政治的およびイデオロギー的な牽引力を獲得した。
しかし、これらの歴史的な違いとは別に、マテイの本の中心的な議論は
依然として重要である。
それは、緊縮財政は不合理な教義や死を拒否するゾンビの考えではなく
資本主義の危機管理の政治と根本的かつ永続的な関係があるということである。
https://twiman.net/user/141169282/1700424961989759213
おそらく資本主義の問題の本質は、緊縮財政にある。
公債は、あくまで政府の資金調達の一手段に過ぎないが
それが逆手に取られて、財政赤字=国の借金という図式にすり替えられ
人々に認識問題へと発展し、借金=悪という塗り替えにくい問題へと転移する。
政府は、財政政策を行うに当たって、その都度、中央銀行から
貨幣供給を受けるのだから、本来、公債は無くしてもかまわない。
そういった視点があれば、財政赤字=緊縮財政に
どうしてもなってしまうのだから、もう政府貨幣発行でいいんじゃないかと思う。
債券市場がなくなってしまって困る金融関係者も多かろうが
財政支出に制約を失くせる点で、有効需要は常に創出されるのだから
金融機関も、掛け繋ぎ金融状態を維持できるので
本来の業務に戻ることができる。
「ザイム真理教」を追えば追うほど、絶望的になり
政府貨幣発行論者(グリーバッカー)になってしまうのかもしれない。
#森永卓郎 氏が 財務省や緊縮派が吹聴する嘘を暴露
— 桃太郎+ (@momotro018) July 25, 2023
『必要があって増税してるわけではまったく無い。#ザイム真理教 の教義で「増税しないとハイパーインフレが起きる」と言ってるが、日本に借金なんかないんです「貯金してるのに借金で首が回らないんで増税させろ」と訳の分からない理論を言っている』 pic.twitter.com/nXoamCNlF0