資本命令
経済学者はどのようにして緊縮財政を発明し、ファシズムへの道を切り開いたのか
クララ・マテイ
「将来への重要な教訓を含む必読の書」―トーマ・ピケティ
緊縮政策の暗い知的起源についての画期的な考察
分裂とルール
この形態の支配は、それ自体が一般的または普遍的利益のために機能していることを表しており、最終的には、さまざまな妥協や譲歩を提示することで
下位階級や社会勢力の同意を確保することができるが
それでもなお、支配的な階級の特定の利益を再生産している。
それ以来、グラムシの作品の中心的な概念を現代の資本主義社会を
理解するために応用した豊富な文献が出版されている。
1980年代と90年代、英国のグラムシ派の学者たちは、
マーガレット・サッチャーのような人物に代表される新右翼が
どのようにして広範な有権者に支配階級の政策を
売り込むことができたのかを説明するためにグラムシに注目した。
サッチャリズムの政治とイデオロギーに関する1979年のエッセイの中で
スチュアート・ホールは、サッチャーがどのようにして
道徳主義的な比喩、慣用句、物語を通じてマネタリズムの経済学説を普及させ
それが彼女の支持層の間で反動的常識となったかを説明
犯罪の増加に関する道徳的パニックから、超好戦的な労働組合員や
無謀な福祉強奪者の概念に至るまで
サッチャリズムは、階級内および階級間の分裂を武器にすることによって
支配階級の経済政策を広めた。
学者らはサッチャリズムを、1980年代の社会経済的混乱から生じた
内部分裂を兵器化することで国民層を戦略的に動員する
「二つの国家」プロジェクトとして特徴づけた。
この形式の「分割統治」政治は、組織化された左翼を打倒し
資本主義の収益性の条件を回復するための
より広範な計画の一部として行使され
それ以来、現代の選挙政治の不可欠な特徴となっている。
この枠組みを現代の緊縮財政の展開に当てはめると
限られた支配層の利益に利益をもたらす経済政策が
どのようにして国民の間でより広範な支持を集め続けているかが説明可能
雇用者対失業者、労働組合加入者対未加入者、現地人対移民
公的労働者対民間部門労働者、債務者対無借金者、最終的には
「当然の権利」対「不当な人」という、今日の緊縮財政を引き受ける政治連合の
サッチャーが利用した分断統治政治が依然として鍵となっている。
2008年の世界金融危機後、歴史的な水準の公的資源が銀行救済とそのリスクの社会化に投入されたとき、こうした対立が緊縮財政への回帰を画策する上で中心となった。
実際、緊迫した行動や集団的犠牲の必要性が叫ばれるたびに
その背後には不当な生活保護受給者、高賃金の公共部門労働者
あるいは国庫を枯渇させる移民の侵入があった。
単なる修辞的な戦略を超えて、これらの社会的対立は
2010年以降の多くの国における緊縮財政への回帰の背後にある
マクロ経済調整による極めて非対称的な階級的負担を正当化した。
緊縮財政の階級的性格は、英国連立政府（2010年から2015年）の
財政健全化策の80パーセントが歳出削減（社会サービスと地方自治体への補助金が
不均衡）を通じて実現され、増税はわずか20パーセントであることを概説している。
マテイの本を活気づけている技術主義的で非政治化された統治形態に加えて
この政治形態のイデオロギー的輪郭を理解することは
21 世紀における緊縮財政の耐久性を把握する上で依然として中心となっている。
https://twiman.net/user/141169282/1700424961989759213
グラムシか、今更マルクス主義の本は読めね～な
哲学じゃないもん。
ただ緊縮財政が、階級闘争の大きな一翼を担っていることは理解できる。
問題は、階級闘争の道具に、緊縮財政が成り果てていることにある。
日本国民の生活の犠牲の上に、財政均衡主義が立ちはだかり
悪いインフレが到来して、ますます生活は悪化している。
緊縮財政もまた新しい階級闘争の一環なのだとしたら
一体ど～やって打破したら、いいんだべ
#森永卓郎 氏が 財務省や緊縮派が吹聴する嘘を暴露
— 桃太郎＋ (@momotro018) July 25, 2023
『必要があって増税してるわけではまったく無い。#ザイム真理教 の教義で「増税しないとハイパーインフレが起きる」と言ってるが、日本に借金なんかないんです「貯金してるのに借金で首が回らないんで増税させろ」と訳の分からない理論を言っている』 pic.twitter.com/nXoamCNlF0