今、手にすべき魂の一冊!!
森永卓郎「いつ死んでも悔いのないように」の現在 / 東洋経済オンライン
森永卓郎『書いてはいけない』
この書物は日本の闇を暴きだす。
森永氏は自分の死期が迫っていることを感じ、生きている間に最後の力を振り絞り、この国を想い、この国のために素晴らしい作品を届けてくれました。
綴られたその文章には、脈々と流れる血の通った魂の声が聞こえてきます。
命をかけた作者の覚悟を感じます。
久しぶりに心を震わせる一冊に出会えました。
「日本経済の墜落」、その全ての発端は1985年8月12日から始まった。
日本航空123便の墜落事故、単独機としては史上最悪の520人の死者を出した航空事故である。
この事故を機にそれ以降日本の経済は低迷の一途を辿ることになる。
では、それは何故なのか?
墜落の原因が公に公表されている内容と違うからである。
森永氏曰く、日航機123便の墜落した本当の原因は、当時開発していた陸上自衛隊のミサイルSSM-1(88式地対艦誘道弾)の洋上飛行実験中に突発的な事故が起きたことにより、誤って民間機(日航機123便)に当ててしまったことではないかと指摘する。
そしてその自衛隊のあまりにも大きすぎるミスを、墜落した機種であるボーイング社と米国に口裏を合わせてもらい、不都合な真実を隠蔽して揉み消した。
もちろんこれだけの大きな事故というか事件を政府が知らないわけがない。
国家絡みで真実を、と言うよりも歴史を改竄したと言っても過言ではない。
この史上最悪の航空事故をきっかけに日本は主権を失い、弱みを握った米国の圧力に屈し続け服従せざるを得ない状況が今も尚続いているのではないかと著者は言う。
因みにこの航空事故の起きた際の政権は中曽根内閣である。
そう考えると中曽根康弘という政治家の罪はあまりにも重いのではないだろうか。
本来、国家を守り国民を守ってこそ保守と言えるのではないだろうか。
しかし、中曽根内閣は自分可愛さなのか、政権を維持させたいためなのか、あろうことか国民の命を犠牲にしてまでも、真実をねじ曲げて隠蔽した。
これは陰謀論だとか森永氏の妄想の話だとかそう言った類いのものでは決してない。
この国で起きた現実なのである。
仮に日航機123便の墜落事故が森永氏の見解と異っていたとして、墜落した原因がどうであれ、重要なのは結果として日航機123便の墜落事故と言う史上稀に見る航空事故を境に、この後の日本の経済は低迷し続け、それ以降日本は経済成長を成し遂げていない。
これが儼然たる事実なのである。
政治は結果が全てなのである。
森永氏曰く『書いてはいけない』の中でこのように述べている。
〜 日本政府は日航123便の墜落の責任をボーイング社に押し付けた事になる。ボーイング社の顔に泥を塗ったのだから、大きな見返りが必要になる。それだけではない。日本政府はそのことがバレたら政権が確実に崩壊するほどの大きなウソをついてしまった。だから、アメリカに「123便のことをバラすぞ」と脅されたら、なんでも言うことを聞かざるをえなくなってしまったのだ。〜
この『書いてはいけない』と言う書物を世に出すのは相当な覚悟と勇気が必要だったであろう。
それでも著者は死を前にして、この国のためにこの国の未来を案じ、この書物を世に残してくれたんだと思います。
森永卓郎氏がこの『書いてはいけない』を出版するに際して、どれだけの覚悟と想いが込められているのかを感じ取れる本人の言葉を紹介して今回のブログを締めたいと思います。
「本書で私が行うのは、現状を打破するための告発である。もちろん大きなリスクがあるのは承知だ。逮捕されるかもしれないし、命を狙われるかもしれないし、訴訟を起こされるかもしれない。それでも私は勇気を持つべきだと決断した。」