Crier cries... -15ページ目

Crier cries...

誰にもいえない、心の叫び。

久々に大きな波が来て、


少しずつ食事を省く毎日。


あたしのささやか過ぎる生への抵抗になど、きっと誰も気づいていない。


それでいい。


あたしは誰かに咎められることも、同情されることも望んでいない。


ただ、ほんの少しずつ自分の命を削り取っていくような、


そんな気持ちになれれば。


あたしは明日の朝も目覚め、呼吸をし、また生きていくけれど、


いっそそんなあたしの姿さえ誰の目にも触れなくなってしまえばいい。

なんとなく、分かっていたんだ。


あのひとが「あたし」じゃなく「彼女」を必要としていたこと。


「彼女」だったあたしを大切にしてくれていたこと。


「彼女」じゃなくなったあたしには、それまでの価値がなくなってしまうって。


あたしは「彼氏」だったあのひとじゃなく「あのひと」自身を必要としていたのに、


あたしたちは同じものを見ていなかったんだね。


本当は期待していた。


やっぱり「あたし」じゃなきゃだめだ、なんてありがちな言葉で引き止めてくれることを。


でも、あたしの想像を裏切る現実は、そこにはなくて。


いまもそれと同じ現実が、当たり前のように続いている。

誰からも愛されるひとって、やっぱりいると思う。


綺麗だったり愛嬌があったりする外見もさることながら、


他人を惹きつけてやまない数々の魅力は


やはり努力の賜物なのだろうか。


勉強も、仕事も、お化粧も、ひとへの思いやりも、


すべてのことに人一倍頑張っているからなのだろうか。


どうすれば、あたしもそうなれる?

何をしたって、そんなひと達に追いつける気がしないんだ。

逃げてるだけと言われるかもしれないけれど、


あたしがどんなに息を切らして走っても、


そういうひと達はあたしの努力のさらにその先をどんどん行ってしまうんだ。


誰からも、じゃなくていい。


せめて、誰かから愛されるひとになりたいのに。

曖昧な時間は嫌い。


「ちょっと遅れる」とか、「近いうちに連絡する」とか、


あとどれだけ待てばいいのか分からない時間が嫌いだ。


「一時間後に」とか、「来週まで待って」とか、


そのときがいつか分かればどれだけだって待っていられるのに。


基本的に待つのは嫌いじゃないの。


レストランでも、テーマパークでも、


どきどきしながら待つ時間の末に、喜びがあると分かっているなら。


何度も何度もそう言ったのに、


結局あたしのことなど分かってくれなかったあのひとのことも、キライ。

環境の変化に直面する度、いまとは違う自分に変わりたいと思っていた。


誰も「いままでのあたし」を知らないのだから、


何の違和感もなく「新しいあたし」になれると思って。


人見知りで、おとなしくて、自分の考えなんて一言も言えず、


ただにこにこと微笑みながら他人の話を聞いて相槌を打つ、


そんな自分を捨ててしまいたかった。


でも、そんな決意とは裏腹に


いつだって最初の一言は喉に痞えてしまって、


やっぱりあたしは「人見知りで、おとなしくて、自分の考えなんて一言も言えない」


いつもどおりのつまらない人間になってしまう。


そんなことをもう何度も何度も繰り返しているあたしだけど、


諦めないよ。


諦めない限り、自分を変えるチャンスにタイムリミットなんてないと思うから。


明日はどんなひとと出会えるだろう。


明日は新しいあたしになっていけるだろうか。


そんなことを思うのが、この頃ちょっぴり楽しかったりする。