幸せなオンナノコの話を聞く。
新しい恋人とのこと。
端から見たらバカみたいに幸せそうで、あたしは頷いて「よかったね」って言う。
・・・そうしている間中、泣きそうだった。
自分が不幸だからじゃない。
「あたしとあのひとも昔はそうだったんだよ」って、
何度も言ってしまいそうになるから。
たとえば、たった5分のために往復3時間かけて会いに行ったりとか。
黙ったまま何分も見詰め合って、幸せだねって微笑みあったりとか。
他人が見たら「バカみたい」って思うことを平気でしていた。
それが、あたしの幸せだった。
あの頃のあのひとが、あたしは大好きだった。
今のあのひとは、過去のあのひとを越えられない。
比べても栓のないことだって、分かってる。
それでも・・・過去はとても美しい。