クリケットの小坂です、前回の評判は分かりませんが引き続き果物のお話を投稿させていただきます。前回のように文章長めですがよろしければお付き合いください。
前回はクリケットの看板商品に関連した果物ということでグレープフルーツをご紹介しましたが、今回は初春ということで旬の苺について書かせて頂きます。
フルーツパーラーを営業しておりまして「苺のパフェ」、「苺のケーキ」など「苺の~」という商品が一年を通じて一番お客様の興味を引く商品に感じます。
まず皆様、苺の果実というのはどの部分を指すのかご存じでしょうか?
赤い部分が実と思われがちですがそうではありません。
実は苺の表面にある粒々が本当の実の部分なのです。
その証拠に苺を縦に真っ二つに切ってその粒をよく見てみてください。
粒一つ一つから水分や栄養を得るための管が伸びているのが確認していただけます。
このことはご存じない方も多いかと思いますが、苺以外にもリンゴなどのバラ科植物の一部には実だと思っていた部分が実は花托(かたく)部分だったということがあります。
苺の特徴をもう一つ。
皆様も実際にいちご狩りに行かれたり、テレビなどで畝や栽培ランナーに苺がズラーっと片側に並んでいるのを見られたことがあると思いますが不思議に思われたことはないでしょうか?
同じバラ科のリンゴは木のすべての面に実を生らせます。
苺も両側に実を生らせていても不思議ではないですよね?
これは苺の花は親株と反対側に咲くという特性を持っており、片側にのみ実を生らせるからです。
このように身近で人気の苺ですが面白い固有の特性がある果物なのです。
さて、肝心の食味についてですが、苺には100種類を超える品種がありスーパーなどでもさながら品評会のように様々な種類が並び過ぎて逆に迷って買いにくい状況が起こっています。
地域ごとの馴染みで言いますと、西日本にお住いの方には「あまおう」、東日本では「とちおとめ」がポピュラーな品種だと思います。
基本的にこの投稿では苺に限らずどの品種が美味しいといったお薦めは致しません。
それは果物は「品種で食べるものではない」というのが個人的な考えだからです。 「あまおうだから美味しい」
「とちおとめだから美味しい」
ではなく、あくまでも 「今日食べるならこれ」
「明日食べるならこれ」
といった果物ならではの「食べ頃」を見極めることが一番だと考えているからです。
(もちろん、品種固有の味、風味は当然ありますのでそれを否定するものではありません)
ですので、こちらではいちごの食べごろの見分け方をご紹介させていただきます。
そもそも、苺は収穫してから数日おいて熟させていくような果物ではありません。
基本的には取った時から劣化が始まります。
ですので果物の中でも苺はその鮮度が味に大きな影響を与える果物です。
選ぶときは鮮度の基準になるヘタが鮮やかな緑で、赤さも鮮やかなものを選んでください。
時間がたつとヘタだけでなく、赤い部分も黒みを帯びてきます。
また、ヘタが反り返っているもののほうがより新鮮な証拠と考えられます。
以上のような特徴から、苺を美味しく食べるには自分で選んでその場で食べられるイチゴ狩りは非常に理にかなったシステムなのです。
ご家庭でカットして食べられる際は縦に切ってお召し上がりください。
苺は先端の方が糖度が高くなっていますので、このように切っていただくことで均等に美味しく召し上がっていただけます!
次にスーパーなどで苺を購入される際は以上のような点を基準に選んでいただければと思いますが、ここまで書きましたが苺は特にデリケートな果物ですのでパックをひっくり返したり、あまり乱雑には扱わないようお気を付け下さい。笑