檎③
りんごについての第三回は「蜜入り」についてです。
「蜜入りりんご」を知っている方はたくさんおられると思います。
写真のようにりんごを切ったら中心に蜜が入っているようにみえるりんごのことです。
この「入っているように」というのがポイントで、この蜜に見える部分は甘い蜜ではありません。
このまるで蜜に見える部分は「ソルビトール」と呼ばれる物質です。
ソルビトールは糖分に変換されてりんごの甘さのもとになるのですが、リンゴが完熟するとソルビトールがそれ以上変換されず蓄積されてそれが蜜のように見えているのです。
その証拠に蜜部分だけを食べても甘くありません。
なのになぜ蜜入りリンゴが美味しいとされているのでしょうか?
それは蜜自体に糖分があるからではなく、蜜入り状態になっているということはそれ以上ソルビトールが糖分にならないくらい「完熟」している証拠であり、蜜部分どころかどこを食べても美味しいからです。
そんな蜜入りリンゴの見分け方ですが、指ではじいて音でも確かめられるのですが実を痛めてしまいます。
ですので、ソルビトールが蓄積されて蜜入り状態になっているりんごはずっしりと重いのでぜひ手に取って確かめてください。
りんごの品種によって蜜入りになるものと、ならないものがありますのでご注意ください。
今が旬で一番ポピュラーな品種 サンふじは蜜入りしますのでぜひご購入の際の参考にして見て下さい。
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