CRI時事経済ブログ -49ページ目

CRI時事経済ブログ

不動産のリースバックを利用した経営コンサルタント「CRIコンサルタンツ」の業界動向、時事経済ブログ

中国地方は台風・豪雨、北海道は大地震で経済に影響

181106_1.jpg

日銀は10月18日、全国の日銀支店長会議で集約された情報をまとめた「さくらリポート(地域経済報告)」を発表。

各地域の景気状況を見ると、北海道では大地震、中国地方では台風や豪雨など自然災害の影響により判断を引き下げ、他地域、東北、北陸、関東甲信越、東海、四国、九州・沖縄は「拡大」、「回復」と7月調査同様の判断としました。

「拡大」、「回復」の要因としては、海外経済の成長に伴う輸出が増加基調にあり、個人消費も緩やかながらに増加していることが挙げられています。

 

北海道、震度7の大地震に余震、大規模停電、一番影響受けたのは「観光」

9月6日には、震度7という北海道胆振東部地震が起き、700人を超える死傷者が発生し、住宅の全壊・半壊も1,000棟を超えました。

この大地震により、苫東厚真火力発電所のボイラー管が破損し停止し、連鎖して他発電所も停止したため、道内全域で約295万戸が停電しました。

日銀札幌支店長は、最も影響を受けたのは「観光」と指摘し、余震も続く中、宿泊施設や交通でもキャンセルが相次いでいるといいます。

復興に向け公共投資も本格化していますが、建設業界の人手不足が影響し、予定通りに進まないことが懸念されます。

 

西日本代豪雨に大型台風の影響、「生産は戻りつつある」

四国は台風による豪雨の影響で製造業は減産を余儀なくされ、輸出は一時、下振れしましたが生産の回復に伴い広島のマツダや自動車部品製造業など、豪雨前の水準に戻りつつあります。

関西国際空港では、滑走路1本が高潮とともに水没し、物流機能の復旧は遅れるものの、中部空港など代替え輸送を進めているため、増産計画の見直しは避けられる状況です。

豪雨災害後には、交通インフラなども止まり、部品の流通や、従業員の出勤にも影響が出ており一部製造業では減産に踏み切る企業もありました。

 

大阪、想定上回る早さで回復

西日本豪雨や大型台風など岡山や広島など消費者心理の悪化から不要不急の消費を避ける傾向が見られましたが、8月以降は影響が和らぎ始めています。

関西国際空港の一時閉鎖で、大阪でも一時的に来客数は減少したものの、国際線復旧後は想定を上回る早さで回復しているとしています。

ただ、製造業にとっては米中貿易大戦争の影響を懸念する声が多く、中国から米国へ輸出される先端部品や半導体製造機などは日本製がほとんどです。

サプライチェーンは、他国に渡り複雑化する中、米中貿易交渉が自然災害より大きく影響する可能性もないわけではありません。

 

[2018.11.6]

自然災害や企業の不正、パワハラばかりの年

181102_1.jpg

平成30年は、自然による大災害や大企業のデータ不正、パワハラなどが連日報じられた年でもあり、国民が望む「平和」や「普段通りの生活」を脅かす年でもありました。

熊本や大阪北部、北海道での大地震、猛烈な勢いの台風やゲリラ豪雨に、日大アメフト部や日本ボクシング連盟、日本体操協会とスポーツを代表する組織でのパワハラ、「#Me Too」運動などのセクハラと、告発する動きが過去にないほど報じられました。

弱い立場にある被災者や選手、タレントなどが大きな組織である協会や監督、プロデューサーなど権威に反旗を翻し、世論が初めて実態を知り、支持するという行為は初めての年と言えるのではないでしょうか。

 

「働き方改革」では自殺者も

安倍政権では経済指標において「景況感は徐々に回復」との報道はされるものの、「働き方改革」の中で大手広告代理店社員の自殺によって「ブラック企業」と呼ばれる労働環境は以前にも増して目立つようになっています。

そのためか、企業のリスクトレンドとした「内部告発とハラスメント」が注目されています。

平成30年10月には免震・制振用ダンパーでは生産No.1の上場企業KYBが生産工程の期日厳守で不適合製品の出荷を認めたとしましたが、これは元従業員からの告発で分かったものです。

 

データ改ざんや不正融資・・・氷山の一角?

平成28年には、日産自動車やスバル、スズキなど日本を代表する自動車メーカーで検査データフが改ざんされ、29年には神戸製鋼や三菱マテリアル、東レの改ざん問題、商工中金やスルガ銀行の不正融資も報じられました。

これまで、日本を牽引してきた大企業がデータを改ざんしてまでも生産、出荷する現状は、氷山の一角でないことが国民の願望でしょう。

日本は、戦後の焼け野原の中から技術を磨き自動車や家電製品など「JAPAN as No.1」の称号も与えられ、「ものづくり大国」として世界中に「Made in JAPAN」を知らしめましたが、この数年でその認識も薄れようとしています。

 

強引なコスト削減が内部告発に?

メディアでは、「国民一丸」や「官民一体」、「全社一丸」など報じられていますが、実態は内部告発によって国や自治体、企業、学校の実態が次々に報じられています。

中小企業の経営者としては、「株主のため」や「従業員のため」と、意思疎通を訴えるものの、こうした常識外の内部告発は強引なコスト削減などによって今後も報じられる可能性もあります。

日本独自の文化である人に、従業員に対しての「おもいやり」がなくなれば、日本のすべての技術は新興国に奪われることも十分ありえるでしょう。

 

[2018.11.2]

リーマン・ショック後から融資右肩上がり

銀行など金融機関による中小企業への融資が積極的になってきており、設備投資への融資は平成20年のリーマン・ショッック後を底にし、ほぼ右肩上がり状態です。

日銀のマイナス金利政策によって、貸出金利も低く維持しており、さらに景況感の改善を要因に、貸し倒れのリスクも恐れず融資している実態が日銀の統計で判明しました。

ただ、中小企業が返済が滞った場合に代わりに返済する信用保証協会の保証付融資は、バブル崩壊後の平成3年以降低水準のままです。

181030_1.jpg

地銀、3ケ月滞納でも融資可能?

大手信用調査会社によると、関東の地銀では、地元の信金に3ケ月返済が滞っている中小企業へ、信用保証なしで借換融資を持ちかけ、融資された実績も見られました。

本来、金融機関では返済が3ケ月滞ると銀行内の信用格付けにより、不良債権とみらられる「要管理先」に分類され、新規で融資を受けるハードルは非常に高くなるものの、融資は行われました。

また、他の地銀でも信用保証付の融資分を保証なしの融資に切り替える融資を積極的に進めているといいます。

借り手企業にとっては、信用保証料を払う必要がなくなるメリットがあります。

 

保証付融資、リーマン・ショック後から4割減

信用保証協会連合会によると、平成30年8月末現在の信用保証付き融資残高は、約21兆5,700億円とバブル崩壊後の平成3年以来の低水準となっています。

リーマン・ショック後の平成21年度には約35兆8,500億円と約4割も減少するなど、金融機関が信用保証協会に責任を押し付けずにリスクを積極的に取り、中小企業へ融資していることがわかります。

日本はバブル崩壊後、平成10年10月に貸し渋り対策に「中小企業金融安定化特別保証」を始め、債務超過企業でなければほぼ無条件で100%保証で融資され、平成13年3月までに約30兆円を融資した経緯もあります。

 

銀行本来の事業、「企業の設備・運用資金」供給へ

銀行など金融機関は、信用保証や連帯保証人、担保などに頼らず、中小企業の事業の将来性や成長性、リスクを的確に評価することで、信用保証は不要となり、金利も保証付融資よりも抑えられるメリットもあり、中小企業にとっては金融環境の改善にも繋がります。

ただ、ここ数年で不動産向け融資などの不正が相次ぎ、金融庁も金融機関へ検査に入るなど、「行きすぎた融資」に進まないかとの懸念の声も聞かれます。

金融機関にとっての本来の資金供給は、「利ざや」も取れず、カードローンは社会問題化、投資信託などはインターネット専業業者に奪われ、収益の柱がなくなりつつあるのも現実です。

 

[2018.10.30]

一億総活躍社会に向け、70年ぶりの労基法大改革

181026_1.jpg

長時間労働を是正し、非正規雇用を一掃して子育てや介護とともに労働できる多様な働き方を可能にする「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」が7月6日に交付され、10月15日「第1回働き方改革フォローアップ会合」が官邸で開催されました。

安倍首相は、「働き方改革」は、一億総活躍社会の実現に向けた最大のチャレンジであり、長時間労働の是正や同一労働同一賃金と労働基準法制定以来、70年ぶりに大改革ができたと主張。

大企業だけでなく中小企業への相談支援や、治療と仕事の両立支援、障害者雇用の促進など「働き方改革実行計画」に基づき取り組むことを確認しました。

 

学校卒業後に就職、3年以内に3割が離職の実態

「働き方改革」を推進するに当たり、中小企業にとっては負担となることも多くなりますが、労働者にとって働きやすい環境を提供することは、今後の経営を継続、拡大させるには重要となってきます。

厚生労働省の調査によると、学校を卒業して企業へ就職した若者の約3割が3年以内に離職するという実態もあります。

では、なぜ離職するのかを見ると、「給与に不満」や「仕事上のストレス」、「会社の将来性が不安」、「長時間労働」、「厳しいノルマ」などが上位を占めています。

確かに労働者にとって働きやすい職場を提供するには中小企業にとっては負担も大きくなると考えられます。

 

労働意欲なく生産性の低い従業員の離職は企業にはメリット?

一方、企業側にとっては、労働意欲なく生産性の低い労働者が自発的に離職することは、中途採用で即戦力を獲得するメリットになっているのも実情ですが、実際に即戦力が採れるのかが課題です。

労働者と企業側との意志のバランスが重要であり、現実に大企業よりも中小企業が人手不足になっているが実態です。

総務省が発表した「労働力調査・平成30年4月〜6月期平均」によると、非正規従業員数は2,095万人で全雇用者に占める割合は37.6%で、今年に入ってからも増加傾向にあるといいます。

同一労働同一賃金を目指すのであれば、将来的に達成できる可能性もありますが、非正規を選択した理由を見ると、男女とも「自分の都合のいい時間に働きたい」が「正社員の仕事がない」を上回りました。

 

「働き方改革」取り組み企業7割、成果感じない労働者は2割

ノー残業デーの導入や、勤務時間をずらすフレックス制、在宅勤務など業務の生産性の向上や効率化、労働環境の改善が企業ごとにすすめらえていますが実態はどうなっているのか。

基幹システムから管理会計までサポートする「ミロク情報サービス」の調査によると、「働き方改革」に取り組んでいる企業は約7割と多いものの、労働者の「実際に成果を感じるか」の問いにはわずか約2割となりました。

さらに、自社の労働生産性を「低い」と認識している企業は過半数に達するなど、「働き方改革」はまだまだ理想と実態に開きがあるようです。

 

[2018.10.26]

一億総活躍社会に向け、70年ぶりの労基法大改革

181026_1.jpg

長時間労働を是正し、非正規雇用を一掃して子育てや介護とともに労働できる多様な働き方を可能にする「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」が7月6日に交付され、10月15日「第1回働き方改革フォローアップ会合」が官邸で開催されました。

安倍首相は、「働き方改革」は、一億総活躍社会の実現に向けた最大のチャレンジであり、長時間労働の是正や同一労働同一賃金と労働基準法制定以来、70年ぶりに大改革ができたと主張。

大企業だけでなく中小企業への相談支援や、治療と仕事の両立支援、障害者雇用の促進など「働き方改革実行計画」に基づき取り組むことを確認しました。

 

学校卒業後に就職、3年以内に3割が離職の実態

「働き方改革」を推進するに当たり、中小企業にとっては負担となることも多くなりますが、労働者にとって働きやすい環境を提供することは、今後の経営を継続、拡大させるには重要となってきます。

厚生労働省の調査によると、学校を卒業して企業へ就職した若者の約3割が3年以内に離職するという実態もあります。

では、なぜ離職するのかを見ると、「給与に不満」や「仕事上のストレス」、「会社の将来性が不安」、「長時間労働」、「厳しいノルマ」などが上位を占めています。

確かに労働者にとって働きやすい職場を提供するには中小企業にとっては負担も大きくなると考えられます。

 

労働意欲なく生産性の低い従業員の離職は企業にはメリット?

一方、企業側にとっては、労働意欲なく生産性の低い労働者が自発的に離職することは、中途採用で即戦力を獲得するメリットになっているのも実情ですが、実際に即戦力が採れるのかが課題です。

労働者と企業側との意志のバランスが重要であり、現実に大企業よりも中小企業が人手不足になっているが実態です。

総務省が発表した「労働力調査・平成30年4月〜6月期平均」によると、非正規従業員数は2,095万人で全雇用者に占める割合は37.6%で、今年に入ってからも増加傾向にあるといいます。

同一労働同一賃金を目指すのであれば、将来的に達成できる可能性もありますが、非正規を選択した理由を見ると、男女とも「自分の都合のいい時間に働きたい」が「正社員の仕事がない」を上回りました。

 

「働き方改革」取り組み企業7割、成果感じない労働者は2割

ノー残業デーの導入や、勤務時間をずらすフレックス制、在宅勤務など業務の生産性の向上や効率化、労働環境の改善が企業ごとにすすめらえていますが実態はどうなっているのか。

基幹システムから管理会計までサポートする「ミロク情報サービス」の調査によると、「働き方改革」に取り組んでいる企業は約7割と多いものの、労働者の「実際に成果を感じるか」の問いにはわずか約2割となりました。

さらに、自社の労働生産性を「低い」と認識している企業は過半数に達するなど、「働き方改革」はまだまだ理想と実態に開きがあるようです。

 

[2018.10.26]