休憩室のMonologue -12ページ目

休憩室のMonologue

時事ネタや書籍・音楽・映画・アニメ等の感想など
少々長めの文章で書いていきます

小説家を見つけたら [DVD]/ショーン・コネリー,ロブ・ブラウン,F・マーリー・エイブラハム

¥1,480
Amazon.co.jp

タイミングを逃してしまい、いつか観よう、いつか観ようと思いつつも
なかなか観ないままになっている映画というのがけっこうある。
これはそのうちの一本。
何と2000年公開の映画である。随分時間が経ってしまった・・・。
ガス・ヴァン・サント監督(「グットウィルハンティング」)の作品であることと、
ジャズ(マイルス・デイヴィス、オーネット・コールマン)が非常に効果的に使われているという話から、
いつかちゃんと観なければと思っていたが、ようやく観れて良かった。
だからどうした?という話だけど(笑)

ブロンクスに住む16歳の黒人少年が、その類まれな学力とバスケットの腕から、
名門学校にスカウトされる話から始まるのだが、
ここであのマイケル・ジャクソンの「BAD」を思い出す人は多いんじゃないだろうか。
あれは良い学校に行ったスラム出身の子が休暇で戻った時に、それに嫉妬した友達に殺されてしまったという
実際の話をモチーフにした曲らしい。
また「Bad」とは本当の意味での「Bad(悪い)」と、最高という意味の俗語の「Bad」の両方で使われているそうだ。
http://mjwords.exblog.jp/9378695/
これによってPVのイメージが変わってくる。


「小説家を見つけたら」では、ショーン・コネリー演じる元小説家の老人との友情により、
そういった危機からは脱することになるのだけれど。
非常にややこしいのだが、成功した黒人に対して、周囲の黒人はかなり厳しい目で見ることがあったり、
また黒人自身も、白人はどうせそういう差別的な目で自分を見ているんだろうという、
逆差別的な視点を持っていたりと、アメリカの社会はかなり歪んでいるように思う。
主役の黒人少年も最初はそういう目でショーン・コネリーを見ており、
ショーン・コネリーもそれを試すような言葉を発するシーンがある。

あと印象に残ったのは、少年に作文を教えるところ。
「自分のために書く文章は、人に見せるための文章に優る」
「考えるな。考えるのは後だ。第1稿はハートで書く。リライトには頭を使う。
 文章を書く時は、考えずに書くこと。」
「それをタイプしろ。タイプの単調なリズムで1ページから次のページに進む。
 自分の言葉が浮かび始めたら、それをタイプする」

私がいうのもおこがましいが、blogの文章を書く際には、
結構同じ様なことを考えていたので、何となくうれしかった。
そういうのを仕事にしている人にとっては、当たり前の技術なのだろうけど。
あと、最後の最後にマット・デイモンが出て来たのはかなり驚いた。
ほんとにちょっと出るだけなのだが、かなり印象に残る。やはり演技派だなぁとあらためて思った。

エンドクレジットを見ていると、様々なジャズミュージシャンの名前が出て来て、
ジャズファンとしては非常に興奮するところでもあるのだが、
プロデューサー(あるいは監修?)のところでハル・ウィルナーの名前が出てきて驚いた。
ミュージシャン、あるいは編曲家ではないタイプのプロデューサーなのだが、
様々な音楽の企画でジャズマンのみならず、キース・リチャーズやスティングなど、
ロック界からも偉大なミュージシャン呼び寄せ、名盤を創りだしている。
(ハル・ウィルナーの仕事)
これはサントラを買わねば・・。


ゴーストライター [DVD]/ユアン・マクレガー,ピアース・ブロスナン,キム・キャトラル

¥3,990
Amazon.co.jp

久しぶりに良質な映画を観た気がする。

DVDで観てると、余計だなと思うシーンは早送りで飛ばすことがよくあるのだが、
120分全くテンションが下がらなかった。程よい緊張感が最後まで続く。

舞台の中心になるのはアメリカにある孤島なのだが、
ことあるごとに「英国人か?」と主人公が尋ねられるのが面白い。
英語が全く分からない身としては、アメリカ人もイギリス人も(白人・黒人その他を問わず)
同じ外人にしか見えないのだが、発音や風貌で分かるものなのだろうか。
日本人が中国人・韓国人に対して、愛憎混じった少々複雑な感情を持つのと、似ているものなのだろうか?

主人公を演じるユアン・マクレガーが、
ストーリー上、誰からも名前を呼ばれていないという事実に驚いたのは見終わった後のこと。
自分から名乗ったのは、たった一度だけ「I’m your ghost」
やられた・・・。



休憩室のMonologue
休憩室のMonologue
休憩室のMonologue
”そうだ・・変に期待しちゃいけないよ。
 俺は一度振られてるんだから・・・”

そうだよなぁ。相手がいる(と思われる)状態で振られて、
その後にまさか向こうから、なんて思えないんだよ、とても。
・・・はい、そんな経験ないくせにえらそうなこと言って失礼しました(笑)
休憩室のMonologue
百合香の駆け落ちは学校中の噂になっていた。
あのlove trainがそのままで済むはずがない。
千太郎を心配する薫だが、どうやら吹っ切れているようだ。
これで一件落着・・じゃないよなぁ。
休憩室のMonologue
そういえばもう冬。
彼らは3年生になる。進路はどうするのか?
薫はまだ決めてないという。
でもいずれ東京に戻るのでは?
その前に母親との話が無いけどどうなるのだろう?

休憩室のMonologue
休憩室のMonologue
休憩室のMonologue
千太郎の家で、男女逆パターンのラッキーイベント勃発!!
この作品でこの手のシーンがあるとは想定外だった(笑)
もちろんただでは済まないが(別の意味で)。
ガラス越しに語り合う二人。
薫は律子にどうしても千太郎の影を感じてしまう・・。
幼馴染みだもんなぁ・・。

休憩室のMonologue
後日、熱を出した薫の見舞いに訪れた律子。
何かあまりにも病弱そうに見えたので、薫が病死という展開じゃ!?
などと考えてしまったが、さすがにそれはないですね。
「もしドラ」じゃあるまいし(笑)
休憩室のMonologue
千太郎に対するコンプレックスを吐露してしまう薫。
体が大きくて丈夫で華がある人間には嫉妬を感じざるを得ないのだ。
薫と千太郎だけの話ではなくて。
運動神経が良くてスポーツが得意な子に憧れと嫉妬を感じることは
子供の頃にはよくあることだろうと思う。

少なくとも、大した特徴のなかった私はそうだった。
休憩室のMonologue
かつて薫に励まされたことを告げる律子。
そうだよ!舞台に上がるんだ上杉達也(違うw)!!
休憩室のMonologue
「俺はりっちゃんが好きだ!!好きだ!好きだ!(リピート)」
よく言った!と言いたいが、ちょっと恥ずかしいぞ、おい!
「耳をすませば」といい勝負だぜ!

休憩室のMonologue
「すごいもの見ちゃった・・・」
はい、私もですw

休憩室のMonologue
休憩室のMonologue
もう夏かよ・・。
今度の文化祭に向けて、あのチャラ野郎からロックvsジャズの宣戦布告を受ける薫と千太郎。
早速選曲を開始する二人(笑)
この時点で設定は1968年。
もう2年で細野晴臣、大瀧詠一、そして忌野清志郎が動き出すころなのだが。
つまり”はっぴえんど””RCサクセション”が登場する。
日本のロックの夜明けまであともう少し。
休憩室のMonologue
休憩室のMonologue
千太郎の父が帰ってくるという。
あの酒浸りだった父親が。果たして・・・。
文化祭はどうなるのか・・。


にほんブログ村 トラコミュ 坂道のアポロンへ
坂道のアポロン
休憩室のMonologue
”麝香のかけらが夜を飾るころ 光と闇が踊るhighな予感を感じてる
 あなたの背中が輝く夢のように 黒いドレスの肩にいたいけな囁き
 動く動くあなたの心 それを感じたい 
 穢れのない魔法使い この世界にいる喜び” 「麝香」小沢健二


休憩室のMonologue
休憩室のMonologue
あれから不二子を救ったのは五右衛門だった。
「あれは間違うことなきあばずれ。一度は聖なる女性と思った。
 拙者の眼力は鈍ったか?しかし・・・鈍ったとも言い切れん・・」

実は五右衛門もルパンや銭形同様、不二子の本質に気付いているようだ。全くの別ルートからだが。
休憩室のMonologue
休憩室のMonologue
休憩室のMonologue
峰不二子を語る怪盗による、盗難事件が多発する。
しかもルパンを真似て、犯行予告まで出して。
いぶかしる銭形だが、オスカーとともに警備に当たるが犯行を許してしまう。
その奇妙さから、犯人が警察内部だと見抜く銭形。
同じくルパンも犯人に気付く。しかしそれは・・・。
休憩室のMonologue
オスカーだった。
今は不二子に執心して(いるように見え)、自分に振り向いてもらえない、
銭形への尊敬と愛情と嫉妬の末に・・・。
休憩室のMonologue
休憩室のMonologue
少年だったころ、彼は銭形に救われていた。
「おれは守りたいと思った。おれだけの宝石・・・。」
「なんてきれいなんだ・・。まるで宝石箱をぶちまけたみたいだ。
 その中で一際輝く黒い宝石・・・」

休憩室のMonologue
またも現れるふくろう。
しかもオスカーの欲望をかなえる手助けをするという。
でもそれは・・・。
休憩室のMonologue
「ころさなきゃ・・・。峰不二子を殺さなきゃ・・」

「アルメイダ様。峰不二子の物語にまたあらたなページが刻まれようとしています」

このふくろうは現実なのかまぼろしなのか・・・。
休憩室のMonologue
休憩室のMonologue
オスカーの計画に気付いたルパンと五右衛門。
互いに存在を知らぬまま、阻止しようと行動するが。
休憩室のMonologue
休憩室のMonologue
オスカーに語りだす銭形。
「その小僧から教えられたんだよ。どんなに汚れた手でも決して手放してはならないものがある。
 たとえどんなにちっぽけでも、そいつを手放した瞬間、他の何かを手に入れたって、
 見る間に味気ない砂になる。おれは誇りを守りきる者を信じる。」


休憩室のMonologue
「こんな俺でも、あなたは信じてくれるというなら、あなたのその思いをおれは守りたい・・・」
オスカーは自らを犠牲にして、計画を阻止した。
だがふくろうは・・・。

オスカー役の梶浩貴さんは、今人気の声優なのだが、
私は意識して作品を観たのは1~2本しかない。だから何ともいえないところだが、
その特徴ある声質のせいか、どうも演技が過剰に聴こえてしまうのだ。
不二子役の沢城さんや五右衛門役の浪川さんはかなり抑え気味だと思うし、
この作品内ではどうもオスカーだけが、浮いて見えるのは私だけだろうか?

・・・で?次元はどこにいったのかしら?
おおかたの予想通り、5人全員が一同に介する、ルパンファンのカタルシスを満たすその光景は
最終回におそらく一瞬しか登場しないのかなと思う。
タイトル通り、「峰不二子という女」の物語なのだこれは。

にほんブログ村 トラコミュ ルパン三世のトラックバックコミュへ
ルパン三世のトラックバックコミュ
判決はCMのあとで ストロベリー・マーキュリー殺人事件/青柳 碧人

¥1,680
Amazon.co.jp

裁判がTV中継されるようになり、
エンターテイメントとして定着した、今から遠くない未来の日本。
裁判員として参加した女の子に注目が集まって、アイドルグループが誕生したり、
スポンサーの意向で裁判員は商品CMに駆り出されたり、
TV局の都合で裁判日程が左右されたりと、ワイドショーというより完全にTV番組化した「裁判」に
ある事件で裁判員として参加することになった主人公の目を通して、
裁判員制度や司法の問題点、市民感覚や法律とは何かについて語られていく。


小説内で描かれる劇場型裁判があまりに大げさ過ぎて、ちょっと引いてしまう(苦笑)
まるで映画の「逆転裁判」みたいだ(私は観てないがCMの印象として)。
また裁判そっちのけで、自己アピールしたいがために証人として出廷する人間も出て来る。
今放送されているTV番組以上の過剰さで表現されているのだが、
そのおかげで人々が司法に興味を持つようになり、裁判官や検察官を目指す人が増大したとか、
または、逆にそのせいで裁判員や被告人のプライバシーが著しく損なわれるようになったりと、
劇場型裁判のメリット・デメリット両方が示されており、
もし現実にそうなったら、全くありえない話ではないと思えるところが怖い。


裁判中継から誕生したアイドルグループの名前が
「CSB法廷8(シーエスビーほうていエイト)」(笑)

なかなか洒落がきいたネーミングだが、決してチャラいアイドルなのではなく、裁判員裁判の経験から、
裁判や事件、司法に無関心な人々に関心をもってもらいたいという熱意のもとに活動しているという設定で、
後半、彼女たちの存在が裁判の流れを変える点が面白い。

一見突拍子もないように見える小説だが、著者が言いたかったのは裁判における多くの問題点ではなく、
ひとつの条文に集約される。

『この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、
人類の多年にわたる自由獲得の努力の結果であって、
 これらの権利は、過去幾多の試練に堪え、現在及び将来の国民に対し、
 侵すことのできない永久の権利として信託されたものである』日本国憲法第97条


「憲法や法律は人々を守るためにあるはずが、あれしちゃいけないこれしちゃいけないと
 押し付けるものばかりだが、一つくらい読んだだけで元気になれる条文があってもいいじゃないか」


この言葉に、私は大いに共感する。