ドラゴン桜と阿部寛② | クレスト榛東校の塾ブログ 群馬県榛東村・箕郷町・金古町・吉岡町の小中学生対象の学習塾

クレスト榛東校の塾ブログ 群馬県榛東村・箕郷町・金古町・吉岡町の小中学生対象の学習塾

榛東中・箕郷中・群馬中央中・吉岡中の4つの校区を対象とした,
群馬県北群馬郡榛東村にある個人塾です。
親身できめ細かい指導と,大手学習塾の3分の2以下の良心的な授業料で,
塾生の半数以上が毎年,難関校に合格しています。

仕事が忙しい中,このブログを書くことによって,自分で自分の首を絞めている感じがしますが,前回の続きです。

 

阿部寛さん。親しみを込めて以下阿部ちゃんと呼びます。

 

その名を初めて知ったのは,メンズノンノです。創刊号からずっと長い間,専属モデルとして表紙を飾り続けていました。家の書棚を探したら,創刊3号が見つかりました。なんと35年前の雑誌です。10代の頃に買った雑誌とかマンガとか映画のパンフレットとか捨てられないものが多いんですよね。社会人になってから買ったものにはそれほど執着心はないんですけど,やはり10代の頃に買ったものには色々な思い出が詰まっていて特別なんです。

ファッションに興味があったというよりも,あまりにもモデルの阿部ちゃんがカッコよくて買ってしまったんですよね。そのくらい初めて見たとき輝いて見えました。まあ今は渋くてカッコいいですけど,この頃は爽やかでカッコいいですよね。

 

それからしばらくして,「笑っていいとも」にゲスト出演して名前が世間に知れ渡り,俳優デビューを果たします。最初は順風満帆だったんですけど,当時は演技の幅が狭く,数年後には仕事が激減していきます。一方で90年代前半は,織田裕二,吉田栄作,加勢大周といった若手俳優が大人気となり,阿部ちゃんの名前も次第に聞かなくなっていきました。

 

「あれ~,このまま芸能界の第一線から消えちゃうのかな」って心配になるくらい,デビュー当時の勢いとは裏腹に阿部ちゃんの20代後半はスポットライトのあたらない不遇の時代でした。一時,「あべかん」って読み方だけ変えてた時もあったんですよね。これを知っている人は相当ファン歴の長い人です。高倉健さんのドラマ「チロルの挽歌」に工事人Aの役で出演していた時もありました。俳優として今後の方向性に悩んでいた頃,数分だけの出演でいいから,健さんの作品に出たいとスタッフに頼み込んだらしいです。

 

その苦難の日々から「俳優・阿部寛」として新たな扉を開けたのが,故つかこうへいさんの舞台「熱海殺人事件モンテカルロイリュージョン」への出演です。オーディションを勝ちぬいて主役として舞台デビューを果たします。その舞台を,私は両国の今はなきシアターXという小劇場の最前列で観に行っています。おそらく3メートルくらいの至近距離で阿部ちゃんの芝居を見ていました。あこがれの人を目の前にして感動しましたね。

 

それまでのカッコいいだけのイメージを打ち破る,滅茶苦茶な設定のとても難しい役(元棒高跳びの選手でバイセクシャルの刑事)を演じ切り,その舞台をきっかけに,迫力ある演技からコミカルな演技まで幅広くこなす役者として世間に認知されていきます。舞台初出演の頃は,「5分大声出したら喉が潰れます」って答えてましたよね。阿部ちゃんの今のあの渋くて低い声って,舞台で何度も喉を潰して完成した声なんです。

この本に当時の話が詳しく書いてあります。表紙の絵は阿部ちゃんの描いたもので,ある映画で女装して歌を歌っていたのでこの表紙なんです。今では考えられないくらい,色々な役をやっていました。熱海殺人事件から,しばらくは貴重な脇役として数年間活躍し,キャストクレジットの順で言うと大体4・5番目位の役で,20クールくらい続けて連続ドラマに出演していましたよね。もうどんな役でもオファーがきたら貪欲に何でもこなすって感じでした。

 

今でこそ主役が当たり前のトップ俳優となった阿部ちゃんですけど,ドラマや映画で主役を務めるようになったのは30代後半からです。大分遅咲きなんです。不器用ながらも本当に真面目に努力して今の地位を築き上げてきました。所属事務所も役者が3名しかいない小さな事務所です。20代後半の低迷していた時期から地道に脇役としてキャリアを積み上げてきた姿をよく知っているからこそ,阿部ちゃんが第一線で活躍している姿を見ると自分はとても嬉しいし,勇気づけられるんです。

 

以下,知る人ぞ知るトリビア級の阿部ちゃんエピソードです。

 

「阿部寛のホームページ」は,ファンが運営していて,30年以上まったくその形式を変えていない。

 

「熱海殺人事件の舞台評論で初めて人に演技を誉められた。そのときの記事を今でも宝物にしている」と阿部ちゃん談。その記事は当時「ザ・テレビジョン」に掲載された記事で,私も読んで嬉しかったのを記憶。

 

映画「麒麟の翼」で,阿部ちゃんの台本に手書きでびっしり演技プランが書きこまれていて,共演の松坂桃李が「阿部さんレベルの役者さんでもあれだけ役に対して真摯に向き合う姿には驚かされました」と感動。

 

ドラマ「下町ロケット」で杉良太郎さんの出演が決まった時に阿部ちゃんコメント「杉さんの胸を借りるつもりで頑張ります」この謙虚さがスタッフや共演者に好かれる理由だと実感。

 

高倉健さんのドラマに頼み込んでただのエキストラ役で出演した阿部ちゃんが,それから数十年後,健さんの代表作「幸せの黄色いハンカチ」のドラマ版に主演。演じる阿部ちゃんも見る側も感無量。

 

ドラゴン桜の桜木弁護士の最後のセリフ

「自分を信じて前に突き進め!」

何だか阿部寛さん自身が,役者としてもがき苦しんでいたかつての自分自身に言っているような気がして,その意味でも深く胸に突き刺さる言葉でした。

 

これからもその姿をファンとして応援していきます。

 

よろしければ,下の「合格ハチマキの女の子」をポチッと押して,応援よろしくお願いします。

 

にほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ 高崎情報へ

にほんブログ村

 

箕郷町・金古町・吉岡町・榛東村にお住まいの方で,塾をお探しの方はぜひご覧下さい。

クレスト榛東校のホームページ