ビデオとシンセサイザーで遊んで、約2週間音楽を聴いて
いない。 と言っても、別に聴くのに飢えた感覚は全くと
言っていいほどない。
以前に書いたかもしれないが、歳をとると受身的な趣味
では駄目で、能動的な趣味を持たねばならないと言って
いた職場の同僚の意味が、なるほどと納得できる。
退職してシンセサイザーをなぶるようになった頃から、
聴くことに夢中な状態からどんどん遠ざかっていった。
そうして長く続いたクラシック空白が、ひとつの契機で
再びクラシックを少しづつ聴くようにはなった。
その契機とはブログであった。
それなのに、この2週間も音楽を聴いていないという最近
の状態は15年ほど前、つまり退職してシンセサイザーを
手にした頃に戻ってしまった。
ブログを契機に聴くことを取り戻したとはいえ、それはかなり
の部分においてブログのために、というものであったから、
こうなるのも当然なのだと思える。
受動でなくて能動的な趣味、つまり創造の趣味に強い関心
を再発見したことになる。
今日は、実はモーツアルトの交響曲「リンツ」をバーン
スタイン指揮、ウィーンフィルのLP盤で聴いた。
昔、音楽喫茶で聴いたバーンスタインを思い出す。
最後をティンパニを強打した颯爽たる感じで、モーツアルトに
はやや不釣合いかなと思った演奏。
今日聴いても、終楽章は実に颯爽として、推進力に富む迫力
があった。
ブログのために聴いたのだが、その感想はほんの付けたし
になってしまった。