ヴォーン=ウイリアムズ ロンドン交響曲 | 音に巡る想い(2005~2010) / ビデオ画像と音楽(2011~)

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クラシック音楽に目覚めたのはSP時代だった。知人から借りたレコードが
きっかけ。後にLPを集めたりしたが、時に感動して涙した頃が懐かしい
な~。/

主に四季の花や自然の風景などビデオ撮りした動画に、出来るだけ自作のBGMを付けて載せたいと思います。

前回初めて聴いた曲の余韻の所為でもあるまいが、
今回もヴォーン=ウイリアムズを聴いてみたくなった。
それで、数少ない手持ちのLP盤から「ロンドン交響曲」を
取り出した。
この曲については、すでにボールト指揮の演奏で書いて
いる
ので、今日はバルビローリの指揮、ハレ管弦楽団で
聴いてみた。


 http://ameblo.jp/crest-my7/entry-10019060108.html


よく聴く曲ならば、演奏の違いが分かって面白いのだけれ
ども、たまにしか聴かないので、そうはいかない。


とは言っても、冒頭に鳴り出した音を聴いて、なんとなく違う
なあ、と感じる。 ボールトよりも大きくて明確な音・・・これが
第一印象だった。テムズ川の夜明けを描いているが、ボールト
ほどもや~としていない感じなのだ。
やがて、聞こえるウエストミンスター寺院の鐘。意外に低い
音程に聞こえる。記憶っていい加減なものだな~。

突如、凄い音量になって、ロンドンの街の喧騒シーンが始まる。
トランペットの高音が耳をつんざく。
ボールトを聴いた時の記事を読むと、「雰囲気は概して明るい」
とある。バルビローリのは「烈しくてすさまじい」と言ったところか。
この楽章の終りは「精気に満ち満ちた絢爛さ」と書いている。
今回はそれに「大迫力」を加えたいな。


第2楽章はしんみりと幻想的な音楽。ここが非常にいい。
最後の終わり方も神秘的でユニーク。


第3楽章は夜の街。賑やかで楽天的、開放的。
以前の記事を読むと、この楽章にとても魅せられて、
「最後はなんと、哀愁味のあるコーダで締めくくられるとは・・・・。
ああ、しびれるね。」と書いている。
哀愁味と言うよりは暗い。少し謎めいた終り方だ。


第4楽章 冒頭の音がなんとも怪しい雰囲気だ。
両演奏とも生憎輸入盤なので、曲が終わってから前に書いた
記事を読み返すと、「絶望の叫び」とか「厳粛な行進」と訳している。
なるほどそうだったか。確かに行進曲風の旋律で力強くはあるが、
なんとも暗い楽想。
最後は第1楽章冒頭のテムズ川に戻るが、そこを夜に船が北海に
出て行く場面の文学小説からヒントを得たと言う、非常に意味深の
終わり方である。


ともかくこの終楽章は、今回聴いてもかなり難解な音楽である。