オーケストラの曲が続いたので、今日はピアノ独奏の
曲、ドビゥッシーの前奏曲集第1巻をカザドシュの演奏で
聴いた。
何故か第2巻のみのLP盤をアラウのピアノで持って
いたので、昨年末の中古LPセールでこの第1巻を見つ
けて買ったもの。
聴くのは今日が初めて。私はドビゥッシーは昔からあまり
聴かないこともあって、あまりぴんとこない。
和音の処理なのか、独特の響きには惹かれる点はある
のだが・・・・。
全12曲の中で、先ず第3曲の「野を渡る風」は分かり易い。
連続する細かい音に、野原の草を揺るがして吹き抜ける
風がリアルに描かれているように感じる。
第6曲の「雪の上の足跡」は、索漠とした雪景色の趣きが
感じられる。
雪と言えば、今日散歩に出ると、畑に積もった雪が残って
いた。久しぶりに見る光景に、引越し前に畑地を借りて野菜
作りをしていた頃を思い浮かべた。 丁度こんな雪の上に
収穫し残した大根の葉が見えていたな~・・・。
第7曲「西風の見たもの」は音の響きが凄い。荒れ狂う強風
に辺りの物が煽られている様が目に浮かぶ。
第8曲「亜麻色の髪の乙女」と第10曲「沈める寺」の2曲は
昔から曲名だけは知っていたもの。
前者は今日聴いて、すぐ馴染みのメロディであったことに
気付く。全曲中、唯一口ずさめる旋律だろう。
後者は、冒頭の響きこそ聞き覚えがあるが、その後、特に
後半の強奏部分は全く覚えがない。
最後の2曲「バックの踊り」と「ミンストレル」は洒落たとても
面白い曲。ただ、「ミンストレル」は題名のイメージとの結び
つきが分からなかったけれども。