日没の頃川辺を歩くと、虫の声は盛んなのに、日中の暑い
こと。これ程に気温の高い彼岸の入りは史上2番目だとか。
オーケストラの曲が少し続いたので、今日はあっさりとしたの
をと思い、ヘンデルのヴァイオリン・ソナタの第3,4番を聴い
てみた。以前に1,2番を取り上げたことがあるので、その
LP盤の第2面である。
ヘンデルの音楽の特徴は「骨太」と書いていた評論家がいた
が、ヴァイオリン独奏では「太い」が当たらずとも、しっかりし
た骨を持っている。スッキリして直線的。装飾音は極めて少
ない。重音も殆どない。
その音楽は清潔で健康的な情感を漂わせる。
第3番 ヘ長調 作品1の12 では、短調でしめやかな第3
楽章と、活発さに愛らしさを含んだ第4楽章が特に良かった。
第4番 ニ長調 作品1の13 も第3楽章は短調。 しかし、
その辺りでいい気分にうとうとし始めた。 脳の半分で聞いて
いて、半分で眠っているようで。
第4楽章が終わって、2~3秒程経ったであろう。 終りだ!と
立ち上がる。
この後、眠気がしっかり覚めるのを待って、バッハのピアノ協奏
曲をいくつか聴いた。 グールドの演奏で、昔LPで聴いていた
ピリスとは、オーケストラ(と言っても弦の合奏だが)を含めて
大分印象が違う。
これについては、また別の機会に書いてみたい。
演奏:ヨセフ・スーク/ズサナ・ルージイッチコヴァ